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本機にはボコーダーが搭載されています。ボコーダーは、マイクから入力された音声の特徴を抽出し、その特徴を使って本機の内蔵音源から入力された音を加工するエフェクターです。マイクを使ってしゃべりながら鍵盤を弾くと、楽器音をロボットボイスのように加工することができます。
ボコーダーの原理は、人が声を出すしくみと関係があります。人が声を出すときは、声帯で発生する音が口や鼻で共振します。共振部は周波数特性を持っており、一種のフィルターとして働くことで、多数のフォルマントを作っています。
ボコーダーでは、マイクから入力された声からこのフィルターの特徴を抽出し、多数のバンドパスフィルターで声のフォルマントを再現しています。楽器の音をこのフィルターに通すことによって、いわゆるロボットボイスを作り出しています。

(1)マイク入力またはパート出力
(2)パート出力(楽器音)
(3)音声の特徴を抽出
(4)フィルターでフォルマントを再現
(5)ロボットボイス

ボコーダーを使うときには、マイクを接続し、Utility画面でのA/D Input設定やゲイン調節のあと、以下の手順でボコーダーに対応したパフォーマンスを選びます。

1Performance画面で[CATEGORY SEARCH]ボタンを押します。
2画面上のボタンをタップしてPad/Choirカテゴリーを選びます。
3Category Search画面内のキーワード検索をタップして、「Vocoder」と入力します。
4FilterでAttributeを選択して、Singleを選びます。

ボコーダーエフェクト用のパフォーマンスが表示されます。

5お好みのパフォーマンスを選び、[ENTER]ボタンを押して確定します。