音源部には3つの異なる音源方式を組み合わせたハイブリッド音源が搭載されています。
AWM2音源は、エレメントにアサインしたサンプリング波形で構成されたウェーブフォームをフィルターやEG(エンベロープジェネレーター)などで加工する音源です。ノーマルパートの場合は複数エレメントを最大128個組み合わせて、表現力のあるサウンドを作り出せます。さまざまな生の楽器が持つ複雑な波形をそっくりそのまま持ち、音の要素として有効に活用できるように加工されているので、ピアノや管楽器などをはじめとする楽器音を、高品位なサウンドで再現できます。また、リアルな再現性にとどまらず、フィルターやEGなどの機能を使って積極的に新しい音作りを試みることも可能です。ドラムパートは、キーを最大73個使って各鍵(キー)に打楽器音などのウェーブフォームをアサインし、ドラム演奏に適したドラムキットを構成できます。


ドラムパートでは、最大73個使って各鍵(キー)に打楽器などのウェーブフォームをアサインし、ドラムパートを構成します。

FM-X音源は、オペレーターと呼ばれる波形発生器を8個持ち、それらをFM(周波数変調)方式で変調することで、複雑な倍音を持った音を生成します。
オペレーターにはキャリアとモジュレーターという役割があります。モジュレーターの出力はつながった先のオペレーターを変調し、最終段のキャリアからサウンド出力されます。オペレーター自らを変調させる機能をフィードバックと呼びます。FM-Xにはアルゴリズムといって、オペレーター8個のつなぎかたが88パターンあります。また、オペレーターの波形はパラメーターで倍音構成をコントロールできる点も特徴で、さらに高品位なフィルター、エフェクト、EQなどをAWM2音源部と共通で使うことができるため、今までのFM音源にはない、さらに表現力豊かな音作りができます。

AN-Xとは、アナログシンセサイザーの微細な振る舞いまでをすべてデジタルで完全再現したバーチャルアナログ音源です。
オシレーター部を中心に、自由度の高いさまざまな変調や波形変形機能を持ち、リアルなビンテージサウンドからエッジの効いた過激なサウンドまでが表現可能な、伝統と革新の要素を併せ持った新世代のAN音源です。
- 3オシレーター、1ノイズジェネレーター構成
- OSC 3は、OSC 1 とOSC 2を変調(FM方式、リングモジュレーション方式)可能
- 各OSCでPulse Width、OSC Self Sync、Wave Shaperによる波形コントロール
- 各OSCの出力をFilter1/2に入力するかFilter1/2の後段に入力するかをそれぞれ設定可能
