SWP2シリーズ 技術資料

ファームウェアバージョン: Rev.2.03.09

ヤマハ SWP2シリーズをお買い上げいただきありがとうございます。

お使いになる前に本書をよくお読みになり、正しく設置や設定を行ってください。

本書中の警告や注意を必ず守り、正しく安全にお使いください。

スタートアップガイド

ご購入いただいた SWP2シリーズの設定開始までの手順について説明をします。

SWP2シリーズは、以下の4つの方法で設定をすることができます。

  • Web GUIを使用した設定
  • CONSOLEポートを使用したコマンドによる設定
  • TELNETを使用したコマンドによる設定
  • SSHを使用したコマンドによる設定

本仕様書では、「Web GUIによる設定の開始手順」と「CONSOLEポートによる設定の開始手順」を説明します。

Web GUIによる設定の開始手順

Web GUI にはYamaha LAN Monitor からログインしますので、あらかじめYamaha LAN Monitor をインストールしてください。

ログインする前に、コンピューターを同じネットワークに接続してください。

対応するWebブラウザーについてはヤマハプロオーディオサイトを参照してください。

https://www.yamaha.com/proaudio/

  1. 設定に使用するPC、必要な機材を準備します。
    • 本製品との接続に使用する カテゴリ 5 イーサネットケーブル を準備してください。
    • 使用するWebブラウザーは、以下を推奨しています。
      • Windows
        • Internet Explorer 11, EDGE, Google Chrome, Mozilla FireFox
      • Mac, iOS
        • Apple Safari 7.0 以降
  2. PC と 本製品を カテゴリ 5 イーサネットケーブル 接続します。
  3. 本製品の電源を入れます。本製品の起動には、 約70秒 かかります。

    起動が完了すると、イーサネットケーブルを接続したLANポートのランプが通信速度/モードに応じた点灯になります。

  4. Yamaha LAN Monitor を起動します。
  5. 設定する機器を選択して、「機器詳細」ビューにある「Web GUI」 ボタンをクリックします。

    アクセスに成功すると、ユーザー名とパスワードを入力するダイアログが表示されます。

  6. 事前に設定している場合は、ユーザー名とパスワードを入力して、「ログイン」ボタンをクリックします。

    工場出荷時の状態ではユーザー名とパスワードは設定されていないため、ユーザー名とパスワードの入力は不要です。

  7. 以降、本製品の利用環境にあわせた設定を行います。
    • Web GUIからの設定は、アクセスしたWeb GUI内の ヘルプ を参照してください。

CONSOLEポートによる設定の開始手順

  1. 設定に使用するPC、必要な機材を準備します。

    CONSOLEポートを使用して設定をする場合、 RJ-45/DB-9コンソールケーブル (YRC-RJ45) を使用してください。

    また、PC のシリアル(COM)ポートを制御するターミナルソフトウェアが必要です。

    コンソールターミナルの通信設定を、以下に設定してください。

    • ボーレート   : 9600bps
    • データ     : 8bit
    • パリティ    : なし
    • ストップビット : 1bit
    • フロー制御   : Xon/Xoff

  2. PC と 本製品を RJ-45/DB-9コンソールケーブル (YRC-RJ45) を使用して接続します。
  3. 本製品の電源を入れます。本製品の起動には、 約70秒 かかります。

    起動直後のシリアルコンソール画面は、以下の表示となります。

    YamahaL2SW BootROM Ver.1.00
    
    Starting .............................
    
    SWP2 Rev.2.03.01 (Tue Mar 13 08:41:39 2018)
      Copyright (c) 2018 Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    

  4. 本製品に ログイン します。

    初期状態では、ユーザー名、パスワードは設定されてないため、ユーザー名入力待ち時およびパスワード入力待ち時に"Enter"キー の押下でログインが可能です。

    Username: ("Enter"キーを入力する)
    Password: ("Enter"キーを入力する)
    
    SWP2 Rev.2.03.01 (Tue Mar 13 08:41:39 2018)
      Copyright (c) 2018 Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    
    SWP2>
    

  5. 以降、本製品の利用環境にあわせた設定を行います。
    • シリアルコンソールからの設定は、 コマンドリファレンス を参照してください。

ファームウェア更新について

安定した運用をしていただくために、本製品には新機能の追加、不具合対応が行われている最新のファームウェアを適用することをお勧めします。

お使いのバージョンをご確認の上、対応をお願いします。

  • バージョンの確認は show environment コマンドで行ってください。

Web GUI 機能について

本製品の最新ファームウェアでは、以下の設定機能に対応しています。

  • 詳細設定
    • インターフェース設定
    • リンクアグリゲーション
    • VLAN
    • MACアドレステーブル
    • ルーティング
    • DNSクライアント
    • IGMP Snooping
    • アクセスリスト
    • QoS
    • メール通知
    • 端末監視
  • 管理
    • 本体の設定
      • 時刻の設定
    • アクセス管理
      • 管理パスワード
      • 各種サーバーの設定
    • 保守
      • コマンド実行 (コマンドの詳細は、 コマンドリファレンス を参照してください。)
      • ファームウェアの更新
      • CONFIG ファイルの管理
      • 統計情報の管理
      • SYSLOG の管理
      • 再起動と初期化
    • Web GUI の言語

使用上のご注意

  • テレビやラジオ、携帯電話など他の電気製品の近くで使用しないでください。本製品またはテレビやラジオなどに雑音が生じる原因になります。
  • 直射日光のあたる場所( 日中の車内など) やストーブの近くなど極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に低いところ、また、ほこりや振動の多いところで使用しないでください。本製品のパネルが変形したり、内部の部品が故障したり、動作が不安定になったりする原因になります。
  • 製品の周囲温度が極端に変化して( 製品の移動時や急激な冷暖房下など)、製品が結露しているおそれがある場合は、電源を入れずに数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。結露した状態で使用すると故障の原因になることがあります。
  • 本製品の上にビニール製品やプラスチック製品、ゴム製品などを置かないでください。本製品のパネルが変色/ 変質する原因になります。
  • お手入れするときは、乾いた柔らかい布をご使用ください。ベンジンやシンナー、洗剤、化学ぞうきんなどを使用すると、変色/ 変質する原因になりますので、使用しないでください。
  • 本体をさわるときは、前もって衣類や身体の静電気を除去してください。静電気は故障の原因になります。あらかじめ塗装面以外の金属部分やアースされている機器のアース線などに触れるなどしてください。
  • 本製品を強い磁界がある場所に設置しないでください。動作不良の原因になることがあります。
  • 本製品の同一電源ライン上にノイズを発生する機器を接続しないでください。故障や動作不良の原因になります。
  • 通信ケーブルを電源コードなどに近づけて配線しないでください。大きな電圧が誘起され、動作不良の原因になります。
  • 1000BASE-T でご使用になる場合は、エンハンスドカテゴリー5(CAT5e)以上のLAN ケーブルをご使用ください。
  • 光ファイバーケーブルは、コネクターの破損または摩耗による精度不良や、接続点の汚れなどにより、受信光量不足やリンクアップしないなどの問題が発生します。特にシングルモードファイバーはマルチモードファイバーと比べ、これらの影響を受け易いため、取り扱いには注意が必要です。接続する前は接続点を清掃してください。