SWR2311P-10G 技術資料

ファームウェアバージョン: Rev.2.02.27

ヤマハ SWR2311P-10Gをお買い上げいただきありがとうございます。

お使いになる前に本書をよくお読みになり、正しく設置や設定を行ってください。

本書中の警告や注意を必ず守り、正しく安全にお使いください。

スタートアップガイド

ご購入いただいた SWR2311P-10Gの設定開始までの手順について説明をします。

SWR2311P-10Gは、以下の4つの方法で設定をすることができます。

  • Web GUIを使用した設定
  • CONSOLEポートを使用したコマンドによる設定
  • Telnetを使用したコマンドによる設定
  • SSHを使用したコマンドによる設定

本仕様書では、「Web GUIによる設定の開始手順」と「CONSOLEポートによる設定の開始手順」を説明します。

Web GUIによる設定の開始手順

Web GUI にはYamaha LAN Monitor からログインしますので、あらかじめYamaha LAN Monitor をインストールしてください。

ログインする前に、コンピューターを同じネットワークに接続してください。

対応するWeb ブラウザーについてはヤマハプロオーディオサイトを参照してください。
https://www.yamaha.com/proaudio/

  1. 設定に使用するPC、必要な機材を準備します。

    • 本製品との接続に使用する カテゴリ 5 イーサネットケーブル を準備してください。
  2. PC と 本製品を カテゴリ 5 イーサネットケーブル で接続します。

  3. 本製品の電源を入れます。本製品の起動には、 約70秒 かかります。
    起動が完了すると、イーサネットケーブルを接続したLANポートのインジケーターが通信速度/モードに応じた点灯になります。

  4. Yamaha LAN Monitor を起動します。

  5. 設定する機器を選択して、「機器詳細」ビューにあるWeb GUI ボタンをクリックします。
    アクセスに成功すると、ユーザー名とパスワードを入力するダイアログが表示されます。

  6. ユーザーを事前に設定している場合は、ユーザー名とパスワードを入力して、「ログイン」ボタンをクリックします。
    工場出荷時の状態では、初期管理ユーザー admin (パスワード:admin) でログインします。

  7. 工場出荷状態でログインに成功すると、言語選択画面が表示されます。

  8. 初期管理ユーザーでログインした場合は、パスワード変更を要求されるため、新しいパスワードを設定します。

  9. 以降、本製品の利用環境にあわせた設定を行います。

    • Web GUIからの設定は、アクセスしたGUI内の ヘルプ を参照してください。

CONSOLEポートによる設定の開始手順

  1. 設定に使用するPC、必要な機材を準備します。
    CONSOLEポートを使用して設定をする場合、 USBケーブル または RJ-45/DB-9コンソールケーブル (YRC-RJ45) を使用してください。
    mini-USB CONOLEポートに接続するUSBケーブルは、USB Type Aコネクターとmini-USB Type B (5ピン) コネクターのデータ通信対応のUSBケーブルをご使用ください。充電専用ケーブルはご使用できません。
    また、PC のシリアル(COM)ポートを制御するターミナルソフトウェアが必要です。
    コンソールターミナルの通信設定を、以下に設定してください。
    • ボーレート   : 9600bps
    • データ     : 8bit
    • パリティ    : なし
    • ストップビット : 1bit
    • フロー制御   : Xon/Xoff
  2. PC と 本製品を USBケーブル または RJ-45/DB-9コンソールケーブル (YRC-RJ45) を使用して接続します。
    • mini-USB CONSOLE ポートを使用する場合は、あらかじめUSB シリアルドライバーのインストールが必要です。
    • USB シリアルドライバーのインストール手順については、「ヤマハネットワーク機器USB シリアルドライバーインストールガイド」をご覧ください。
      ヤマハネットワーク機器USB シリアルドライバーインストールガイド、およびインストーラーは下記のWeb サイトからダウンロードしてください。
    • https://network.yamaha.com/support/download/utility/
  3. 本製品の電源を入れます。本製品の起動には、 約70秒 かかります。
    起動直後のシリアルコンソール画面は、以下の表示となります。
    YamahaL2SW BootROM Ver.1.00
    
    Starting .............................
    
    SWR2311P-10G Rev.2.02.06 (Tue Mar 13 08:41:39 2018)
      Copyright (c) 2018 Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
  4. 本製品に ログイン します。
    工場出荷状態でログインする場合、初期管理ユーザー admin ( パスワード : admin ) でログインします。
    admin でログインすると、パスワードの変更を要求されるため、新しいパスワードを設定します。
    Username: admin
    Password: admin
    
    SWR2311P-10G Rev.2.02.06 (Tue Mar 13 08:41:39 2018)
      Copyright (c) 2018 Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    
    Please change the default password for admin.
    New Password:                            ... (新しいパスワードを入力する)
    New Password(Confirm):                   ... (同じパスワードを再度入力する)
    Saving ...
    Succeeded to write configuration
    
    SWR2311P>
  5. 以降、本製品の利用環境にあわせた設定を行います。
    • シリアルコンソールからの設定は、 コマンドリファレンス を参照してください。

ファームウェア更新について

安定した運用をしていただくために、本製品には新機能の追加、不具合対応が行われている最新のファームウェアを適用することをお勧めします。

お使いのバージョンをご確認の上、対応をお願いします。

  • バージョンの確認は show environment コマンドで行ってください。

使用上のご注意

  • ポート内部を指や金属などで触れないでください。故障の原因になることがあります。
  • 直射日光のあたる場所( 日中の車内など) やストーブの近くなど極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に低いところ、また、ほこりや振動の多いところで使用しないでください。本製品のパネルが変形したり、内部の部品が故障したり、動作が不安定になったりする原因になります。
  • 本製品の上にビニール製品やプラスチック製品、ゴム製品などを置かないでください。本製品のパネルが変色/ 変質する原因になります。
  • お手入れするときは、乾いた柔らかい布をご使用ください。ベンジンやシンナー、洗剤、化学ぞうきんなどを使用すると、変色/ 変質する原因になりますので、使用しないでください。
  • 製品の周囲温度が極端に変化して( 製品の移動時や急激な冷暖房下など)、製品が結露しているおそれがある場合は、電源を入れずに数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。結露した状態で使用すると故障の原因になることがあります。
  • 本製品に触れるときは、人体や衣服から静電気を除去してください。故障の原因になることがあります。
  • 本製品を強い磁界がある場所に設置しないでください。動作不良の原因になることがあります。
  • 本製品の同一電源ライン上にノイズを発生する機器を接続しないでください。故障や動作不良の原因になります。
  • 通信ケーブルを電源コードなどに近づけて配線しないでください。大きな電圧が誘起され、動作不良の原因になります。
  • 1000BASE-T でご使用になる場合は、エンハンスドカテゴリー5(CAT5e)以上のLAN ケーブルをご使用ください。
  • SFP ポートには別売のSFP-SWRG-LX、SFP-SWRG-SX 以外のSFP モジュールを装着しないでください。それ以外のSFP モジュールを装着した場合、動作の保証はできません。
  • 使用していないSFP ポートにはダストカバーを取り付けてください。異物が入り、故障の原因になります。ダストカバーは、なくさないように保管してください。
  • SFP モジュールおよび光ファイバーケーブルは、コネクターの破損または摩耗による精度不良や、接続点の汚れなどにより、受信光量不足やリンクアップしないなどの問題が発生します。特にシングルモードファイバーはマルチモードファイバーと比べ、これらの影響を受け易いため、取り扱いには注意が必要です。接続する前は接続点を清掃してください。また、未使用時は保護キャップを取り付けてください。
  • 本製品に付属のレッグ( ゴム脚) はすべり止め用です。すべりやすい机や台などの上に本製品を置く場合にご使用ください。