スマートピアニストユーザーガイド

よくあるお問い合わせ (FAQ)

楽器によって使える機能が異なります。また、お使いの楽器に搭載された機能でも、スマートピアニストでは操作できないものもあります。楽器ごとに使える機能は、こちらでご確認ください。

オーディオとMIDIの違いは?

オーディオデータ(オーディオソング)

演奏した音や歌そのものを記録したデータです。ボイスレコーダーなどで録音するのと同じしくみで録音したものです。たとえば、CDからスマートデバイスに取り込んだ曲などがオーディオソングです。

オーディオ録音では、鍵盤演奏だけでなく、楽器に接続したマイクを通して歌声も一緒に録音したり、楽器に接続したオーディオ機器での再生音も録音したりできます。一般的なCD音質(44.1kHz/16bit)のステレオWAVまたはAACの形式で保存されるので、そのままスマートデバイスなどの音楽プレーヤーで再生できます。

MIDIデータ(MIDIソング)

鍵盤を押す/離すといった演奏の動きを記録したデータです。楽譜のように、どの鍵盤をどのくらいの強さでどのタイミングで弾いた、といった演奏情報が記録され、音そのものは記録されていません。記録された演奏データに基づいて、楽器の音源部が鳴ることで音となります。譜面の表示、パートごとのオン/オフなどができ、演奏の練習に便利です。たとえば、楽器に内蔵の曲などがMIDIソングです。

MIDI録音では、右手パートやスタイルパートなど各パートを個別に録音できます。録音後にテンポを変更したり、演奏の一部を録音し直したりできます。ほかの電子楽器やコンピューターのソフトウェアを使って編集しやすいデータです。オーディオ録音に比べてデータ容量が小さいのも特長です。

MIDIソングをオーディオソングに変換するには?

MIDIソングをオーディオソングに変換するには、MIDIソングを選んだ状態でオーディオ録音をスタートします。何も演奏せず、ソングが最後まで再生されたらストップして保存します。

楽譜/譜面を表示するには?

スマートピアニストでは以下3種類のデータから楽譜/譜面を表示できます。データの種類にあった方法で表示してください。

• 楽譜データ(PDF):「PDF楽譜を表示して曲を再生する」をご覧ください。

• MIDIソング(内蔵ソングやMIDI録音したユーザーソング):ソング画面下の[譜面]をタップして譜面を表示します。譜面を表示するパート(チャンネル)の設定が適切でない場合は、「メロディー以外のパートの譜面を表示させるには?」の手順で設定を変更してください。

• オーディオソング:ソング画面下の[譜面]をタップするとコード譜が表示されます。オーディオトゥースコア機能を搭載した楽器では、伴奏譜も表示できます。詳しくは「オーディオトゥースコアの使い方は?」をご覧ください。

ソングを連続再生するには?

ソング画面では1曲の再生が終わると自動的に再生が停止します。くり返し再生したい場合は、ソング選択画面を開き、右下にあるボタンをタップして、再生方法を切り替えます。

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P262#yIS1      選択中の曲だけをくり返し再生します。

P263#yIS1      選択中の曲と同じカテゴリー内の全曲を順番にくり返し再生します。

P264#yIS1      選択中の曲と同じカテゴリー内の全曲をランダム(順不同)にくり返し再生します。

オンラインストレージとは?

「インターネット上でファイル(データ)を保存、共有する場所」のことです。iCloud Driveなどが利用できます。

スマートピアニストでは、録音した演奏データをオンラインストレージにエクスポート(書き出し)したり、データをオンラインストレージからインポート(取り込み)したりできます。また、スマートピアニストのさまざまな設定データやユーザーソングをまとめてオンラインストレージにバックアップできます。

オンラインストレージについては、ご利用になるサービスのマニュアルをご確認ください。

録音した演奏データを取り出すには?

録音データは、オンラインストレージにエクスポート(書き出し)したり、メールなどで共有したりすることで、ほかのスマートデバイスやコンピューターでも活用できます。

1.  ソング選択画面で[ユーザーソング]を選び、P271L14#yIS1(編集)をタップします。

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2.  エクスポートしたいソングにチェックマークを付け、P273#yIS1 (エクスポート)をタップします。

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3.  データの書き出し先となるオンラインストレージや、データを共有するメールアプリを選択し、ソングをエクスポートします。操作方法については、お使いのスマートデバイスのマニュアルをご確認ください。

4.  エクスポートが完了すると、ソング選択画面に戻ります。

コンピューターなどにある曲や楽譜のデータをスマートピアニストに取り込むには?

取り込みたい曲のデータ(MIDI、WAV、AAC、MP3)や楽譜データ(PDF)をオンラインストレージに置き、スマートピアニストにインポート(取り込み)します。

* 接続している楽器によっては、MIDIデータや楽譜データ(PDF)を取り込んでも再生できない場合があります。

1.  ソング選択画面で[ユーザーソング]を選び、P280L15#yIS1 (インポート)をタップします。

P281#yIS1

2.  取り込みたいデータが置いてあるオンラインストレージを選び、インポートしたいデータをタップします。操作方法については、お使いのスマートデバイスのマニュアルをご確認ください。

3.  確認の画面が表示されたら、[インポート]をタップします。インポートしたデータが、手順1の画面に表示されます。

曲データの再生方法は、「ソング(再生する)」をご覧ください。楽譜データ(PDF)については「PDF楽譜を表示して曲を再生する」をご覧ください。

ミュージックライブラリーで表示されない、または選べない曲がある。

対応しているオーディオデータは下記フォーマットのWAV、AAC、MP3 データです。

• WAV

サンプリングレート: 44.1kHz、モノ/ ステレオ

量子化ビット数: 8 または16bit

• AAC、MP3

サンプリングレート: 44.1kHz、モノ/ ステレオ

ビットレート: モノ= 32kbps ~ 160kbps、ステレオ= 64kbps ~ 320kbps(可変ビットレートにも対応)

また、音楽ストリーミングサービスの曲、ミュージックアプリ以外で取り込んだ曲、DRM (デジタル著作権管理)により制限された曲は選べません。着信音、アラーム音なども選べません。

オーディオソングを選んだときに表示されるコード譜が正しくない。

オーディオソングを選曲すると、コードが自動で解析され、コード譜や譜面が表示されます。コードは高い精度で解析されますが、原曲と異なる場合があります。また、スマートデバイスやOS によっては解析の結果が変わる場合があります。

コード譜に変更する場合は、編集したいコードをタップしてお好みのコードを選んでください。

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オーディオソングのメロディーを消音するには?

ステレオ音源のオーディオソングの多くは、メロディーパート(主に歌声パート)がセンターから聞こえるように作られています。メロディーキャンセル機能を使って、センターの音量を小さくし、メロディーパートを聞こえにくくできます。

1.   オーディオソングを選び、ソング画面を表示させます。ソングの選び方は「ソング(再生する)」をご覧ください。

2.   ソング設定画面の[アレンジ]→[メロディーキャンセル]をオンにします。

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3.   [完了]をタップしてソング画面に戻り、ソングを再生します。メロディーパートの音量が小さくなったことを確認します。

メロディー以外のパートの譜面を表示させるには?

内蔵曲は、通常、メロディーパート(右手/左手)がチャンネル1/2に割り当てられています。この割り当てを変えることで、表示される譜面が変わります。(PDF楽譜を除く。)

1.  ソングを選び、ソング設定画面を表示させます。

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2.  ソング設定画面の[再生]→[MIDIパートチャンネル]の設定を変更します。

[自動設定]をオフにし、[右手]と[左手]に割り当てるチャンネルを変更します。

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一部の楽器では、ユーティリティー画面の[譜面]でこの設定をします。

3.  ソング画面に戻ると、大譜表の上段に[右手]に割り当てたチャンネルが、下段に[左手]に割り当てたチャンネルが表示されます。

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オーディオトゥースコアとは?

スマートデバイス内にあるオーディオソングの伴奏譜を自動で作成する機能です。オーディオソングを選択するだけで、その曲のコード進行が解析され、さまざまなパターンの伴奏譜(ピアノパート譜)が自動的に作成されます。1つの曲で伴奏譜は40種類作成され、ジャンルアレンジや演奏レベルに合った譜面を選んで楽しめます。

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* メロディー譜は作成できません。

オーディオトゥースコアの使い方は?

接続中の楽器がオーディオトゥースコア機能を搭載している場合のみ使用できます。

1.  ソング選択画面で、オーディオソングを選び、右上にある[完了]をタップします。

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スマートデバイス内にあるオーディオ曲は[ミュージックライブラリー]から選べます。

2.  ソング画面に、作成された伴奏譜が表示されます。

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ソング設定画面の[アレンジ]→[伴奏譜のパターン]で、お好みの伴奏譜を選べます。

オーディオトゥースコアで作成された譜面を修正するには?

オーディオトゥースコアで作成される伴奏譜は、基本的に4分の4拍子です。そのため、4分の3拍子の曲では、正しい譜面が表示されない場合があります。

ここでは「Silent Night」(4分の3拍子)を例に、拍子の修正のしかたを説明します。

1.  伴奏譜に記載されている拍子を確認し、下部にある[コード]をタップします。

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2.  コード譜上部のP332#yIS1 (解析)をタップします。

P333#yIS1

3.  「拍子」を4から3へ変更し、[再解析]をタップします。

P335#yIS1

4.  コード譜が表示されたら、下部にある[譜面]をタップして譜面表示に戻ります。

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P338#y1

P339#yIS1

4分の3拍子に修正された伴奏譜が表示されます。

レジストレーションメモリーを呼び出すと、予期しない設定に変更されてしまう。

レジストレーションメモリーを呼び出すと、多くのパラメーターが保存したときの状態に設定されます。このため、意図せず保存したパラメーターも呼び出され、予期しない設定に変わってしまったと感じる場合があります。レジストレーションメモリーの画面で、P343#yIS1 (情報)をタップして呼び出す項目を設定できます。

レジストレーションメモリーの読み込み中に表示がちらつく。

異常ではありません。レジストレーションメモリーを呼び出すと、多数のパラメーターを順に設定していくため、その途中経過が表示されることがあります。

Bluetooth オーディオとBluetooth MIDIの違いは?

• Bluetooth オーディオ

スマートデバイスでオーディオデータを再生すると、Bluetoothによりオーディオデータが楽器に送信され、楽器のスピーカーから音が鳴ります。この機能を使うには、スマートデバイスと楽器をペアリングする必要があります。ペアリングの方法については、楽器の取扱説明書をご確認ください。

この方法では、オーディオデータを送信できるのはスマートデバイスから楽器に対してのみのため、スマートピアニストではオーディオ録音ができません。

• Bluetooth MIDI

スマートデバイスと楽器の間で、Bluetoothにより、MIDIデータ(演奏情報)を送受信します。

Bluetooth接続でスマートピアニストを使うには、必ずBluetooth MIDIでの接続が必要です。接続するには、スマートピアニストの接続ウィザードに従ってください。

アプリ使用中に楽器とスマートデバイスをつなぐケーブルを抜いたり、Wi-FiやBluetoothをオフにしたりするとどうなる?

アプリと楽器の接続が切断されるおそれがあります。接続が切断されたら、楽器の電源を入れ直してください。その後、楽器とスマートデバイスを再接続してください。

Bluetoothで接続してアプリを使用中、通信に失敗したり接続が切れたりする。

スマートデバイスやBluetooth の仕様、またはお使いの無線の通信環境によるものです。下記の対処⽅法をお試しください。

• スマートデバイスの設定画⾯でBluetooth をいったんオフにしてから、再度オンにしてください。また、接続先リストに「楽器のモデル名_MIDI」がある場合は削除してください。

• スマートピアニストを終了して、楽器の電源を⼊れ直してください。

• 電磁波を発する機器(電子レンジ、無線機器など)の近くで使用しないでください。

以上の対処をしてから、スマートピアニストを再起動し、接続ウィザードを使って再接続してください。それでも問題が改善しない場合は、USB ケーブルを使って接続してください。

ボイス、スタイル、ソングの鳴り方がいつもと違う。

エフェクトの中には、ボイス、スタイル、ソングに共通して有効になるものがあります。そのため、最後に選択したエフェクトが有効になります。たとえば、ソングを選ぶと、ボイスの鳴り方が変わってしまう場合があります。その場合は、再度ボイスを選ぶと元に戻ります。

パラメーターを初期値に戻すには?

スライダーやノブをダブルタップすると初期値に戻せます。

すべてのパラメーターを初期化したい場合は、ユーティリティー画面の[システム]→[初期化]を実行してください。

ほかのアプリと同時に使える?

スマートピアニストとほかのアプリを同時に使うことはできません。スマートピアニストと楽器を接続したまま、ほかのアプリを操作すると、接続が解除されます。

アプリが起動できない。

スマートデバイスに十分な空き容量がないと、アプリを起動できません。不要なアプリやデータ(写真など)を削除するなど、空き容量を増やしてください。

「デバイスに十分な空き容量がないと、アプリの動作が不安定になることがあります。」と表示された。

スマートデバイスから不要なアプリやデータ(写真など)を削除するなど、空き容量を増やしてください。

「予期しないエラーが発生しました。」と表示された。

アプリを再起動してください。アプリが正常に動作していません。

ほかのスマートデバイスに設定データを移行するには?

オンラインストレージを使って、スマートピアニストの設定データをほかのスマートデバイスに移行できます。

1.  使用中のスマートデバイスで、ユーティリティー画面の[システム]→[バックアップ]をタップし、オンラインストレージにバックアップファイル(ファイル拡張子:.bup)をアップロードします。

2.  データの移行先となるスマートデバイスでスマートピアニストを起動し、ユーティリティー画面の[システム]→[リストア]をタップし、オンラインストレージからバックアップファイルを取り込みます。