EQプラグイン

[VCM] EQ-1A

EQ-1Aはパッシブ型EQの代表といわれるビンテージEQをエミュレートしたプロセッサです。低域と高域の2つの帯域を、それぞれブーストとアッテネート(カット)でコントロールする独特の操作スタイルを持っています。一般的なEQとは全く異なる周波数特性は、このモデルならではの個性的なキャラクターになっています。また、入出力回路や真空管による音の質感も非常に音楽的で、バランスの良いサウンドを生み出します。
このプラグインはラックのチャンネル構成に応じてモノラルまたはステレオモードで動作します。

eq1a
INスイッチ

プロセッサのオン/オフを切り替えます。
オフのときは、フィルター部はバイパスしますが、インプット/アウトプットトランスフォーマーとアンプ回路を通ります。

LOW FREQUENCYノブ

低域のフィルターの周波数を調節します。

(LOW)BOOSTノブ

LOW FREQUENCYノブで設定した周波数帯域の増幅量を調節します。

(LOW)ATTENノブ

LOW FREQUENCYノブで設定した周波数帯域の減衰量を調節します。

BAND WIDTHノブ

高域のフィルターで操作する帯域幅を設定します。
右(Broad)側に回すほど、幅が広くなると同時にピークレベルが下がります。ブースト側の特性にのみ効果があります。

HIGH FREQUENCYノブ

高域のフィルターの周波数を調節します。ブースト側の特性にのみ効果があります。

(HIGH)BOOSTノブ

HIGH FREQUENCYノブで設定した周波数帯域の増幅量を調節します。

(HIGH)ATTEN ノブ

ATTEN SELノブで設定した周波数帯域の減衰量を調節します。

(HIGH)ATTEN SEL ノブ

ATTENノブで減衰する周波数帯域を切り替えます。

[VCM] Equalizer 601

Equalizer 601は1970年代のアナログイコライザーの特性をエミュレートしています。アナログ回路特有の歪みを再現することによって、ドライブ感などを得ることができます。
このプラグインはラックのチャンネル構成に応じてモノラルまたはステレオモードで動作します。

eq601

周波数特性曲線グラフ
全帯域を合わせた周波数特性曲線とバンドごとの周波数特性曲線を表示します。
グラフをマウスでドラッグすると、フィルターの周波数やゲインを変えることができます。

+/-ボタン

グラフ表示の縦軸を拡大または縮小します。

TYPEスイッチ

効果の異なる2種類のイコライザータイプのどちらかを選択します。
DRIVEは歪みを加えてアナログらしさが強調されたドライブ感のある音でアナログ回路の周波数特性の変化をエミュレートします。
CLEANはデジタルが得意とする歪みのないクリアな音でアナログ回路の周波数特性の変化をエミュレートします。

INPUTノブ

インプットレベルを調節します。

レベルメーター

エフェクトの出力レベルを表示します。

OUTPUTノブ

アウトプットゲインを調節します。

FLATボタン

すべてのバンドのゲインを0dBにリセットします。

Q/TYPEノブ

各バンドのフィルターの周波数特性曲線の形状をコントロールします。
MIDの4バンドでは、周波数特性曲線の鋭さ(Q)を設定できます。LOバンドとHIバンドでは、フィルターのタイプを4種類の中から個別に設定できます。

F(周波数)ノブ

フィルターの中心周波数です。

G(ゲイン)ノブ

フィルターのゲインです。

ONボタン

フィルターのオン/オフを切り替えるスイッチです。オフにしたバンドのフィルターは無効になります。

Dynamic EQ

Dynamic EQは、特定のモデルをエミュレートしたものではなく、新しく開発されたイコライザーです。サイドチェーンにEQと同じ帯域を取り出すフィルターが設定されるので、入力信号のある帯域が大きくなったときにだけ、あるいは小さくなったときだけ、EQゲインを動的に変化させ、特定の帯域にコンプレッサーやエキスパンダーのようにEQをかけることができます。たとえば、ボーカルに対してディエッサーとして使用すると、歯擦音や高周波数の擦過音が耳障りなレベルになったときだけその帯域にEQがかかるので、元の音質を損なわず自然な音に仕上がります。フルバンドのDynamic EQが2系統搭載されており、さまざまな素材に活用できます。
このプラグインはラックのチャンネル構成に応じてモノラルまたはステレオモードで動作します。

dynamiceq
BAND ON/OFFボタン

該当バンドのオン/オフを切り替えます。

SIDECHAIN LISTENボタン

オンにするとダイナミクスに連動させるサイドチェーン信号を出力します。このとき、グラフにはサイドチェーンフィルターの特性が表示されます。

FILTER TYPEボタン

メインバスのイコライザーとサイドチェーンフィルターのタイプを切り替えます。メインEQ
とサイドチェーンフィルターは、以下のように連動します。

FILTER TYPE lowshelf
(Low Shelf)
bell
(Bell)
highshelf
(Hi Shelf)

メインEQ

Low Shelf

Bell

Hi Shelf

サイドチェーンフィルター

LPF

BPF

HPF

FREQUENCYノブ

イコライザーとサイドチェーンフィルターで操作する周波数を設定します。

Qノブ

イコライザーとサイドチェーンフィルターのQ (急峻度)を設定します。
右に回すほどイコライザーやサイドチェーンフィルターのかかる帯域が広くなります。

THRESHOLDノブ

プロセッシング効果がかかりはじめるしきい値(スレッショルド値)を設定します。

RATIOノブ

入力信号に対するブースト/カット量の比率を設定します。
右に回すとブースト、左に回すとカットとなり、それぞれ回しきったときに最大の効果になります。

ATTACK/RELEASEボタン

コンプレッションやブーストがかかるときのアタックタイム/リリースタイムを3種類から選びます。
FASTはアタック速めでリリース速め、SLOWはアタック速めでリリース遅め、AUTOは帯域によって自動的にアタック/リリースを調節した動きになります。

MODEボタン

サイドチェーン信号がスレッショルド値を上回ったときに動作するか(ABOVE)、下回ったときに動作するか(BELOW)を設定します。

EQ GAINメーター

動的に変化するEQのゲインが表示されます。

THRESHOLDメーター

スレッショルドのレベルを基準として、サイドチェーン信号のレベルが表示されます。

グラフ表示

イコライザーの特性が表示されます。
通常は、周波数や効き具合を示すリファレンスEQグラフ、動的に変化するEQの特性を示すダイナミックEQグラフが表示されます。

graph1

SIDECHAIN LISTENがオンのときは、サイドチェーンフィルターの特性が表示されます。

graph2