4. プロジェクト
SEQTRAKは1曲のデータを「プロジェクト」という単位で管理します。本体に8つ保存でき、そのうち1つを使用します。プロジェクトは11のトラックで構成され、各トラックに最大6つのパターンを作成できます。プロジェクトには、テンポや各トラックのボリュームといった設定や状態も含まれます。
4.1 プロジェクトを切り替える
他のプロジェクトに切り替えるときは、[PROJECT↑]ボタンを押しながらDrumキーを押します。Drumキー1〜8がそれぞれプロジェクト1〜8に対応しており、選択中のプロジェクトはDrumキーが黄色に点灯します。
工場出荷状態ではプロジェクト1〜3にデモデータが入っており、プロジェクト4〜8はKICKの1ステップのみ音が入っています。デモデータは自由に編集できます。

NOTE
・ 切り替える前のプロジェクトは自動的に保存されます。
・ 再生中にプロジェクトを切り替えると、再生は停止します。
4.1.1 外部MIDIクロック同期中にプロジェクトを切り替える [OS V1.20]
外部MIDIクロックに同期している状態で、プロジェクトの再生中に切り替え操作を行うと、再生中のプロジェクトは小節(16ステップ)の末尾で停止します。停止後、切り替え先のプロジェクトがロードされ、再生待機状態に入ります。
プロジェクトの再生を開始する
切り替え先のプロジェクトの再生を開始するタイミングは、2つのモードから選ぶことができます。
手動再生(MANUAL PLAYBACK)モード(デフォルト)
再生待機状態のときに、任意のタイミングで[
/PLAY]ボタンを押すと、2小節(32ステップ)区切りの先頭で、切り替え先のプロジェクトが開始されます。
自動再生(AUTO PLAYBACK)モード
再生待機状態になると、設定されたローンチクオンタイズを基準に、小節(16ステップ)の先頭で自動的に切り替え先のプロジェクトが開始されます。
設定されたローンチクオンタイズが小節(16ステップ)単位でない場合は、自動的にそのステップ数を含む小節単位に揃えられ、プロジェクトが開始されます。ただし、ローンチクオンタイズが2小節に満たない場合は、自動的に2小節に調整されます。
再生開始前に[
/PLAY]ボタンを押すと、自動再生はキャンセルされ、手動再生(MANUAL PLAYBACK)モードに移行します。
これらのモードは、SEQTRAKアプリから切り替えることができます。
外部MIDIクロック同期中の動作を無効にする
[PROJECT↑]ボタンを押しながら[PAGE]ボタンを押すと、外部MIDIクロック同期中の動作(小節単位での停止と再生開始)のオン/オフを変更できます。デフォルトはオンに設定されています。
設定がオンの場合、グローバルメーターが白色に点灯します。
設定がオフの場合、グローバルメーターは消灯し、通常のプロジェクト切り替えと同様の動作になります。

4.2 プロジェクトを保存する
プロジェクトは本体の電源をオフにしたり、プロジェクトを切り替えたりしたときに自動的に保存されます。プロジェクト保存のための操作は必要ありません。
4.3 プロジェクトをバックアップ・リストアする
SEQTRAKアプリを使用して、プロジェクトをアプリ内に保存したり、本体に呼び出したりできます。
4.4 プロジェクトを削除する
プロジェクトを削除するときは、[PROJECT↑]ボタンと[DELETE]ボタンを同時に押しながらDrumキーを押します。

NOTE
・ 削除されたプロジェクトには、KICKの1ステップのみ音が入っています。
・ 削除したプロジェクトのデモデータは、「16.1 工場出荷時の状態に戻す(ファクトリーリセット)」で復元できます。
4.5 プロジェクトのテンポを設定する
4.5.1 プロジェクトの再生テンポを変更する
プロジェクトの再生テンポを変更するときは、[BPM+] [BPM-]ボタンを押します。5〜300 BPMの間で調節でき、ボタンを押し続けることで連続的に変化します。
同時に押すとプロジェクトを開いたときのテンポに戻ります。

4.5.2 プロジェクトにスイングをかける
プロジェクトにスイングをかけるときは、[SWING]ボタンを押します。偶数ステップの発音タイミング(スイングレート)を、-58 ticks〜+58 ticksの範囲で設定できます。

NOTE
・ 1ステップは120 ticksです。
・ [DELETE]ボタンを押しながら[SWING]ボタンを押すと、スイングレートを初期化(0 ticksに戻す)できます。
偶数ステップはローンチクオンタイズ基準で決まります。
4.5.3 メトロノームをオン/オフする
メトロノームをオン/オフするときは、[ALL]ノブを押しながら[BPM+]ボタンを押します。メトロノームがオンのときはグローバルメーターが白色に点灯し、オフのときは消灯します。

NOTE
・ メトロノームのサウンドとボリュームを変更するときは、SEQTRAKアプリを使用します。メトロノームのサウンドは5種類から選択でき、ボリュームは0〜127の間で調整できます。
・ メトロノームは4ステップ間隔で発音し、ローンチクオンタイズの先頭でアクセント音が発音されます。
例1:ローンチクオンタイズが16ステップ周期のときは、1(アクセント)、5、9、13、17(アクセント)、21ステップ…で発音。
例2:ローンチクオンタイズが17ステップ周期のときは、1(アクセント)、5、9、13、17、18(アクセント)、22ステップ…で発音。
4.6 プロジェクトを一時保存する
任意のタイミングでプロジェクトを一時保存して、そのプロジェクトの状態を後から復元できます。プロジェクトを一時保存するときは、[PROJECT↑]を押しながら選択中のプロジェクトに対応するDrumキー(黄色に点灯)を押します。
また、プロジェクトをロードした直後に、プロジェクトが自動的に一時保存されます。これにより、ロードした直後のプロジェクトを復元できます。 [OS V1.20]

一時保存したプロジェクトを復元するときは、[PROJECT↑]を押しながら、水色に点灯しているDrumキーを押します。

NOTE
・ 一時保存できるプロジェクトは1つだけです。
・ プロジェクトを切り替えたり、電源を切ったりすると、一時保存したプロジェクトは削除されます。
・ サンプリングしたサウンドを保存せずに、同じSynthキーにもう一度サンプリングして上書きすると、上書き前のサウンドは一時保存したプロジェクトからも削除されます。サンプリングしたサウンドは、必要に応じて保存してください。