2. Danteについて

本製品は、オーディオ信号を伝送するプロトコルとしてDanteを採用しています。DanteはAudinate社が開発したネットワークオーディオプロトコルです。ギガビットイーサネット対応の同一ネットワーク内で、サンプリング周波数/ビットレートが違う複数のオーディオ信号や、機器のコントロール信号を同時に伝送できる特長を持っています。

そのほか、下記のような特長があります。

  • 理論上はギガビットイーサネット環境で48 kHz/24ビットの音声を最大512イン/512アウトで合計1024チャンネル伝送できます。

  • ネットワーク内の機器を自動的に検出・設定し、機器名も自由に設定できます。

  • 高精度のネットワークシンクロ技術の採用により、低レイテンシー、低ジッター、高サンプル精度を実現します。

  • プライマリー回線とセカンダリー回線による、万が一の障害に強いリダンダント接続に対応しています。

  • イーサネットでコンピューターと接続し、オーディオインターフェース機器なしで音声を直接入力/出力することができます。(Dante Virtual SoundcardやDante Viaが必要です。)

  • CAT5eのネットワークケーブルを使用した機器間で最長約100 mの長距離伝送ができます。但し、ケーブルの種類によって、使用できるケーブルの長さは異なります。

Danteの詳細については、Audinate社のウェブサイトをご参照ください。
https://www.audinate.com/
また、ヤマハプロオーディオのウェブサイトにも、Danteに関するさまざまな情報を掲載しています。
https://www.yamahaproaudio.com/

本製品はAudinate社提供のDanteモジュールを使用しています。
本製品で使用しているDanteモジュールはDante Controllerで確認できます。
Danteモジュールごとの、使用しているオープンソースライセンスについては、Audinate社のウェブサイト(英語)をご覧ください。
https://www.audinate.com/legal/software-licensing/

note NOTE

Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE機能(*)を使用しないでください。
EEE機能によってクロック同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。
そのため、以下の点にご注意ください。

  • マネージドスイッチを使用する場合、Danteを使用するすべてのポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能がオフにできないスイッチは使用しないでください。

  • アンマネージドスイッチを使用する場合、EEE機能に対応したスイッチを使用しないでください。これらのスイッチはEEE機能をオフにできません。
    * EEE (Energy Efficient Ethernet)機能: ネットワークのトラフィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術です。グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。

2.1. Danteネットワーク設定とオーディオルーティング

本製品では、Sample Rate、Latency、EncodingなどのDanteネットワークの設定を変更できません。Danteネットワークの設定は、Dante Controllerか、対応デジタルミキサーから行います。Danteネットワークの設定の詳細は、各対応デジタルミキサーの取扱説明書をご参照ください。

Danteネットワークでは、複数のDante機器のオーディオ入出力を自由にルーティングできます。そのため、どのチャンネルの信号を、どこに送るかを設定する必要があります。Danteネットワークとオーディオルーティングの設定は、Dante Controllerを使います。

note NOTE

Dante Controllerの操作や詳しい設定については、Dante Controllerのマニュアルをご参照ください。