1. はじめに

このたびは、DME5 DME3 をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。本製品は多様な音声処理機能を搭載し、幅広いシーンでご使用いただけるシグナルプロセッサーです。このリファレンスマニュアルでは、設定や操作に必要なすべての項目を説明しています。本製品のさまざまな機能を十分にご活用いただくために、必要に応じてこのリファレンスマニュアルをお読みください。

1.1. 記号表示について

本製品やマニュアルに表示されている記号には、次のような意味があります。

記号 内容

caution 注意

傷害を負う可能性が想定される内容です。

important ご注意

故障、損傷や誤動作、データの損失の発生が想定される内容です。

note NOTE

操作や運用に関連した情報です。参考にお読みください。

1.2. マニュアルの記載内容に関するお知らせ

  • このマニュアルに掲載されているイラストや画面は、すべて説明のためのものです。

  • Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。

  • QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

  • USB Type-C™ は USB Implementers Forum の商標です。

  • 本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。

  • ソフトウェアは改良のため予告なしにバージョンアップすることがあります。

  • 本書は、発行時点での最新仕様で説明しています。最新版は、ヤマハウェブサイトからダウンロードできます。

1.3. 特長

  • 設備音響に必要な音声処理を実現するシグナルプロセッサー
    DME5、DME3(以下、総称してDME)はさまざまな用途の音響システムで求められる音声処理を実現する高機能・高音質のフリーコンフィグプロセッサーです。マトリクスミキサー、EQ、ディレイ、コンプレッサー、ゲートといった基本機能のほか、オートミキサー、スピーチプライバシー、ルームコンバイナーなど、さまざまなアプリケーションに対応するコンポーネントも多数装備しています。DME5は64ch×64ch、DME3は16ch×16chのDante入出力を備えています。

  • 音響システム全体のデザインを実現するアプリケーションソフト「ProVisionaire Design」に対応
    Windowsアプリ「ProVisionaire Design」は、DMEの音声処理を自由にプログラムできるだけでなく、オーディオインターフェースやパワーアンプまでを含めた統合的な音響システムデザインを実現します。

  • 外部コントロールに対応
    Windowsアプリ「ProVisionaire Control PLUS」にも対応し、設備にあわせて自由にコントロールパネルを作成できます。またコントロール専用のWindows/iOS アプリ「ProVisionaire Kiosk」は、「ProVisionaire Control PLUS」で作成したパネルデザインをロードすることで、現場のオペレーションアプリとして運用できます。

1.4. 同梱品

同梱品 DME5 DME3

シグナルプロセッサー本体

1台

取扱説明書

1冊

電源コード

1本

ユーロブロックプラグ 16ピン

2個

1個

ユーロブロックプラグ 3ピン

16個

結束バンド

18本

ケーブルフック

1個

1.5. マニュアルの構成

  • DME5 DME3 取扱説明書(製品に同梱)
    電源の接続からセットアップまでの方法を説明しています。

  • DME5 DME3 リファレンスマニュアル(本書)
    設定や操作に必要なすべての項目を説明しています。

  • ProVisionaire Design ユーザーガイド
    本製品をコンピューター上でコントロールするソフトウェア「ProVisionaire Design」の操作方法を説明しています。

  • ProVisionaire Design コンポーネントガイド
    本製品に搭載されている各コンポーネントの詳細を説明しています。

1.6. 関連ソフトウェア

DMEには以下の関連するソフトウェアがあります。
以下のソフトウェアはヤマハプロオーディオサイトからダウンロードできます。
https://www.yamahaproaudio.com/

・ProVisionaireシリーズ

ソフトウェア 概要

ProVisionaire Design

シグナルプロセッサー、パワーアンプ、オーディオインターフェースなどの機器を統合的に設計するWindowsアプリケーションソフトウェアです。
DMEのコンフィグレーション作成やコントロール、各種設定などを行います。

ProVisionaire Control PLUS

Windows PCやiPadで動作するリモートコントローラーをデザインするためのWindowsアプリケーションソフトウェアです。

ProVisionaire Kiosk

ProVisionaire Control PLUSでデザインしたコントローラーファイルをロードして機器をコントロールすることに特化したWindowsまたはiPad/iPhoneアプリケーションソフトウェアです。

1.7. ファームウェアのアップデート

本製品は、操作性向上や機能の追加、不具合の修正のために、本体のファームウェアをアップデートできます。
ファームウェアのアップデートがある場合は、下記ウェブサイトに情報が掲載されます。
https://www.yamahaproaudio.com/

アップデートの手順や本体の設定については、 「ProVisionaire Design ユーザーガイド」 をご参照ください。

note NOTE

  • Danteネットワーク内の各機器のバージョンによって、他の機器のアップデートが必要になります。詳細は、上記ヤマハウェブサイトに用意されているファームウェアの互換表をご参照ください。

1.8. ラックマウント時の注意

本製品が動作を保証する室温は0~40℃です。ラック内の温度が上昇すると、本製品の性能を十分に発揮できないことがあります。必ず十分な通気を確保して、本製品に熱がこもらない状態でラックにマウントしてください。

  • 本製品をマウントするラックは、壁や天井から10 cm以上離して背面を開放してください。ラックの背面を開放できないときは、ラックに市販のファンキットなどの強制換気装置を取り付けてください。
    ※ファンキットを取り付けた場合は、ラックの背面を閉じた方が放熱効果が高くなることもあります。詳しくはラックおよびファンキットの取扱説明書を参照してください。

  • 本製品は前面吸気、後方排気です。後方吸気、前面排気の機器と一緒にラックマウントしないでください。

  • パワーアンプなどの発熱しやすい機器(XMSシリーズを除く)と一緒にマウントするときは、他の機器との間を1U以上空けてください。空けたスペースは、通風パネルを取り付けたり開放したりして、必ず十分な通気を確保してください。

  • 本製品とパワーアンプXMSシリーズをEIA標準のラックにマウントする場合は、複数台を隙間なくマウントして使用できます。