エンジン間のパッチ競合時の表示
TWINLANeネットワークで他のDSPエンジンとすでにパッチされているアウトプットポートに対してパッチを奪う操作をしたとき、操作を行なったコンソールサーフェスには確認メッセージが表示され、パッチを奪われたコントロールサーフェスには変更されたことが表示されるようになりました。
例えば、同一TWINLANeネットワーク上で複数のDSPエンジンからI/Oラックへの同じポートへアウトプットパッチを行なった場合、後着優先のため、先にパッチしていたDSPエンジンは後着のDSPエンジンにパッチを奪われます。そのときにメッセージが表示されます。
パッチを奪うときの表示

この確認画面はPREFERENCES ポップアップ画面のSTEALボタンがオンになっている場合にのみ表示されます。

a | STEALボタン |
パッチが奪われたときの表示

パッチ画面の表示

a | TWINLANeネットワーク(メイン、サブ)のアサイン表示 TWINLANeネットワークに割り当てられていないアウトプットチャンネルはパッチ個数が赤く表示されます。(左半分がメイン、右半分がサブ) |
b | 正常にパッチされていないことの表示 対象ポートのアサイン数の枠が赤色または黄色になっている場合、そのポートへのパッチは有効になっていません。 色の違いにより、その理由が異なります。赤色: Not Available / Used、黄色:Not Active ・Not Available カードのサンプリング周波数設定などでポート数が制限され使用できない状態。 この状態のポートに対してパッチを行っても赤色表示のままパッチは有効になりません。 ・Used 対象ポートが別のDSPエンジン等からパッチされている状態。 この状態のポートに対してパッチを行うと“Change output patch?”というダイアログが表示されOKをタッチすると他のDSPからパッチを奪う形でパッチが有効になります。 この時赤色表示は消えそのパッチが有効である事を示します。 逆に使用中のパッチが他のDSPなどから奪われて無効になった場合、赤色(Used)表示になりますが、パッチグリッド内のボタンはパッチしていることを示す白色のままです。 一度パッチを外してから再度パッチすることによりパッチは有効になりますが、パッチを外す操作によって他のエンジンからのパッチを外してしまうので注意してください。 ・Not Active 対象ポートが他のDSPなどから一度パッチされた後解除された状態。 パッチグリッド内のボタンはパッチしていることを示す白色のままです。パッチを有効にするためには一度パッチを外してから再度パッチする必要があります |
- パッチ競合が発生している場合、I/OラックのPORT IDENTIFYは無効です。また、以下のメッセージが黄色表示で画面下部に表示されます。
- “PORT IDENTIFY not available! This channel is not currently patched to an Output Port.”

