Dynamicsプラグイン
Dynamicsプラグイン
Buss Comp 369
Buss Comp 369は、1980年代から現在に至るまで、レコーディングスタジオや放送局で標準的に使われているバスコンプレッサーをエミュレートしたプロセッサーです。積極的なコンプレッションサウンド作りに長けたCompressor 276とは対照的に、ソースの表現力を損なわないスムーズで自然なコンプレッションが特長です。
コンプレッサーとリミッターの両方が内蔵されており、用途によって使い分けたり組み合わせたりすることができます。また、入出力回路のオーディオトランスやディスクリートクラスAアンプによる豊かな倍音が、音質に深みとまとまり感を加えます。
このプラグインはラックのチャンネル構成に応じてモノラルまたはステレオモードで動作します。
ステレオモードの場合
モノラルモードの場合
- INPUT ADJUSTノブ
-
インプットゲインの調整を行います。ただし、通過音量(COMP INとLIMIT INがオフのときの音量)が変わらないように、アウトプットゲインが逆向きに連動して変化します。例えば、INPUT ADJUSTが+5dBのとき、インプットゲインは+5dB、アウトプットゲインは-5dBになります。
[INPUT ADJUST の仕組み]
実質的にスレッショルドが変わるため、表示値が連動して変化します。ただしCOMPRESSOR/LIMITER SECTIONの内部状態が変わるわけではありません。
- LINKスイッチ(ステレオモードの場合)
-
ステレオリンクのオン/オフを切り替えます。
- COMP INスイッチ
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コンプレッサーのオン/オフを切り替えます。
- COMP THRESHOLDノブ
-
コンプレッサーのスレッショルドを設定します。ただし、値がINPUT ADJUSTに連動して変化します。
- COMP RECOVERYノブ
-
コンプレッサーのリリースタイムを設定します。a1 (auto 1)とa2 (auto 2)は自動的にリリースタイムが変化します。
a1 :100ms~2secの間で自動的に変化します。
a2 :50ms~5secの間で自動的に変化します。 - COMP GAINノブ
-
コンプレッサーのメイクアップゲインを設定します。リミッターの前で作用します。
- COMP RATIOノブ
-
コンプレッサーのレシオを調整します。
- METER SELECTスイッチ(ステレオモードの場合)
-
メーターの信号ソースを選択します。IN (入力レベル)/GR (ゲインリダクション)/OUT (出力レベル)の3つから選択できます。切り替えるとメーターのデザインもVU/GR/VUと切り替わります。
- VU SELECTスイッチ(モノラルモードの場合)
-
VUメーターの信号ソースを選択します。入力レベル/出力レベルの2つから選択できます。
- LIMIT INスイッチ
-
リミッターのオン/オフを切り替えます。
- LIMIT ATTACKスイッチ
-
リミッターのアタックタイムを設定します。
FAST:2ms
SLOW:4ms - LIMIT THRESHOLDノブ
-
リミッターのスレッショルドを設定します。ただし、値がINPUT ADJUSTに連動して変化します。
- LIMIT RECOVERYノブ
-
リミッターのリリースタイムを設定します。a1 (auto 1)とa2 (auto 2)は自動的にリリースタイムが変化します。
a1 :100ms~2secの間で自動的に変化します。
a2 :50ms~5secの間で自動的に変化します。
Compressor 260
Compressor 260は、70年代半ばに活躍したコンプレッサーとリミッターの特性をエミュレートします。
このプラグインは、ラックのチャンネル構成に応じて、モノラルまたはステレオモードで動作します。
- THRESHOLDノブ
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圧縮が適用されるレベルを設定します。設定したスレッショルドよりレベルの高い信号が処理され、この値よりレベルの低い信号は処理されません。
- KNEEスイッチ
-
圧縮が適用される速さを設定します。「SOFT」に設定すると、レベルの上昇に応じて圧縮率がゆっくり上がり、「HARD」に設定すると、すぐに圧縮されます。
- ATTACKノブ
-
Compressor260がスレッショルドよりもレベルの高い信号に反応するまでの時間を設定します。「ATTACK」タイムが長くなるほど、処理されずに通過する信号(アタック)の量が多くなります。
- RELEASEノブ
-
信号がスレッショルド値のレベルを下回った場合にゲインが元のレベルに戻るまでの時間を設定します。
- RATIOノブ
-
レシオを調整します。コントロールを右に回すと圧縮率が高くなります。右いっぱいに回すと、リミッターとして動作します。
- OUTPUTノブ
-
出力ゲインを調整します。
- GRメーター
-
プラグインによって適用されるゲインリダクションの量が表示されます。
- OUTメーター
-
エフェクトの出力レベルが表示されます。
Compressor 276
Compressor 276はレコーディングスタジオで定番として求められるアナログコンプレッサーの特性をエミュレートしています。ドラムやベース向きの太く芯のある音が得られます。
このプラグインはラックのチャンネル構成に応じてモノラルまたはステレオモードで動作します。
- INPUTノブ
-
インプットレベルを調節します。
- RATIOノブ
-
コンプレッサーのレシオを調節します。
- ATTACKノブ
-
コンプレッサーのアタックタイムを調節します。
- OUTPUTノブ
-
アウトプットゲインを調節します。
- AUTO MAKEUPスイッチ
-
オンにすると、コンプレッサーがかかっているときのアウトプットゲインの低下を自動的に補正します。
- INTERNAL SC HPFスイッチ
-
オンにすると、低域へのコンプレッサーのかかりが弱くなり、低域の出力が強調されます。
- RELEASEノブ
-
コンプレッサーのリリースタイムを調節します。
- VUメーター
-
GR/-10/-20/OFFスイッチで選択した信号を表示します。
- GR/-10/-20/OFFスイッチ
-
VUメーターでモニターする信号を選択します。
GR : ゲインリダクション量が表示されます。
-10 : -10dBuを0VUとした信号が表示されます。
-20 : -20dBuを0VUとした信号が表示されます。
OFF : VUメーターをオフにします。
MBC4
操作性および視認性を追求したGUIと、VCM技術を活用した高品位な4バンドのマルチバンドコンプレッサーです。音楽的な価値観を持つアナログのコンプレッサーの挙動を突き詰めてきた中で、その良さをMBC4のゲインリダクション回路に凝縮しました。それにより音楽(サウンドイメージ)を壊さずにダイナミクス制御をして綺麗にまとめることができます。また、そのサウンドイメージをグラフ表示にて視覚的に操作できます。
- ① GAIN LINE
-
この赤色の横線は、各バンドのGAINパラメーターを表示します。
- ② MAXIMUM GR GUIDELINE
-
コこの橙色の横線は、最大GR (ゲインリダクション)量の目安となるものです。目安であり、最大GR量を厳密に示すものではありません。
- ③ GR ZONE
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この赤色の塗りつぶし領域は、各バンドのGR (ゲインリダクション)量に応じて変化します。
- ④ CROSSOVER LINE
-
この縦線は、各バンドのCROSSOVERポイントを表示します。
- ⑤ CROSSOVER ZONE
-
このバンドカラーの塗りつぶし領域は、各バンドのCROSSOVERパラメーターに応じて変化します。
- ⑥ CROSSOVER RANGE
-
このバンドカラーの横バーは、各バンドのCROSSOVERパラメーターの可変範囲を表わしています。
- ⑦ CROSSOVER BAND WIDTH
-
このバンドカラーの横バーは、各バンドのCROSSOVERパラメーターに応じて変化します。
- ⑧ INPUTメーター
-
入力信号のレベルが表示されます。 DUALの場合はひとつのメーター、STEREOの場合は、2つのメーターがそれぞれ表示されます。
- ⑨ OUTPUTメーター
-
出力信号のレベルが表示されます。 DUALの場合はひとつのメーター、STEREOの場合は、2つのメーターがそれぞれ表示されます。
- ⑩ GAIN
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各バンドにおいて、出力ゲインを調節します。
- ⑪ THRESHOLD
-
各バンドにおいて、コンプレッサーがかかりはじめるレベルを調節します。 その値は、INPUTメーター内に赤色のマーカーでも表示されます。
- ⑫ RATIO
-
各バンドにおいて、圧縮率を調節します。
- ⑬ ATTACK
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各バンドにおいて、コンプレッサーがかかりはじめるアタックタイムを調節します。
- ⑭ RELEASE
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各バンドにおいて、コンプレッサーのリリースタイムを調節します。
- ⑮ LINKノブ
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LINKノブを選択すると以下の様な表示になり、該当するパラメーターにおいて、4バンドで連動して調節できます。ただし、いずれかの帯域のパラメーターの最大値あるいは最小値に達したところで連動動作は止まります。連動調整できるパラメーターはバンドカラーになります。
- ⑯ CROSSOVER
-
各バンドに帯域分割するときのクロスオーバー周波数を調節します。
- ⑰ CUEボタン
-
各バンドにおいて、そのバンドの出力をキューモニターします。 INボタンがオフの場合、コンプレッサーをかけていない状態の音をキューモニターします。複数バンドのCUEボタンをオンにできます。
- ⑱ MASTER GAINノブ
-
最終出力信号のゲインを調節します。
- ⑲ INPUTメーター
-
各バンドへの音声信号の入力レベルが表示されます。
- ⑳ KNEEノブ
-
コンプレッサーのニーを調節します。
- ㉑ INボタン
-
各バンドのコンプレッサーのオン/オフを切り替えます。 このボタンがオフの場合でも、各パラメーターの調節はできます。
- ㉒ FLAVOURボタン
-
コンプレッサーの種類に関して、正確に動作するVCAとナチュラルに動作するOPTOを切り替えます。
- ㉓ HARMONICSボタン
-
アナログ回路をエミュレーションした音楽的な倍音の、オン/オフを切り替えます。