Masteringプラグイン

Vintage Open Deck

Vintage Open Deckは、伝説のオープンリールテープレコーダーのアナログ回路とテープの特性をエミュレートします。
このプラグインはレコーディングデッキとリプロダクションデッキで構成され、それぞれのデッキで4つのデッキタイプから選択できます。

Vintage Open Deckはステレオ用のエフェクトです。モノラルのラックに追加すると、プラグインの左チャンネルのみが使用されます。

opendeck

デッキの選択

プラグインパネルの上部にあるポップアップメニューで、使用するレコーディングテープデッキまたはリプロダクションテープデッキのタイプを指定できます。ポップアップメニューの間にあるスイッチを使用して、デッキのピークメーターとVUメーターでモニターする信号のソースを選択できます。

レコーディングデッキコントロール

プラグインの左側には、レコーディングデッキのコントロールがあります。

RECORD

レコーディングデッキの入力レベルを調整します。入力レベルを上げると、テープの圧縮が上がり、ダイナミックレンジが狭まってサウンドが歪みます。

AUTO MAKEUP

オンにすると、「REPRODUCE」コントロールの設定が「RECORD」コントロールの設定に合わせられます。これによって、レコーディングデッキの入力レベルを上げたときに、全体的な出力レベルが同じになります。そのため、出力レベルを変更せずに、ディストーションレベルを制御できます。

ADJUST-HIGH

レコーディングデッキの高域のゲインを調整します。

BIAS

レコーディングデッキのバイアスを調整します。これによって、ディストーションレベルを制御できます。このコントロールを「LESS」側に回すと、信号レベルが上がり、高域がブーストされます。「OVER」側に回すと、ダイナミックレンジが狭まり、高域のサチュレーションが発生します。

リプロダクションデッキコントロール

プラグインパネルの右側には、リプロダクションデッキのコントロールがあります。

REPRODUCE

リプロダクションデッキの出力レベルを調整します。

ADJUST-HIGH

リプロダクションデッキの高域のゲインを調整します。

ADJUST-LOW

リプロダクションデッキの低域のゲインを調整します。

デッキメーター

「RECORD/REPRO」スイッチの設定に応じて、プラグインパネルの中央のメーターに、レコーディングデッキへの信号入力か、またはリプロダクションデッキからの信号出力が表示されます。
モノラルラックにこのプラグインを追加した場合、上側のメーターだけが使用されます。

VUメーターレベルの調整

メーターの0VUに割り当てるレベルを調整できます。これは、非常に低いレベルの信号をより正確にモニターするのに便利です。手順は以下のとおりです。
. プラグインパネルの左下にある「VU ADJUST」ボタンをオンにします。
. メーターセクションで、「VU ADJUST」コントロールを使用して0VUレベルを設定します。

テープパラメーター

プラグインの下部には、テープパラメーターコントロールがあります。

SPEED

テープ速度を設定できます。テープヘッドサチュレーションのサウンド特性が変わります。30(ips/1秒あたりに進むインチ)は15(ips)に比べて高域のレスポンスが向上します。15(ips)は、低域のレスポンスが豊かになります。

TAPE KIND

テープサチュレーションのサウンド特性を変えることができます。