4. 接続

4.1. オーディオ入力の接続

caution 警告

すべてのケーブルを抜き差しするときは、機器の電源ケーブルをコンセントから抜いてください。

● PC-Dシリーズの場合
リアパネルにあるXLR端子とミキサーのバランス出力を接続して、アナログ信号を入力します。端子の極性は下図のとおりです(IEC 60268)。

terminal

● PC-DIシリーズの場合
• ユーロブロックプラグに取り付けるケーブルは、図のようにむき出して、より線で配線してください。また、ユーロブロックでの配線は、ケーブルの重さや振動による金属疲労により、より線が切れやすくなる場合があります。付属の結束バンドを使ってケーブルをタブに固定してください。

cable 1

caution 注意

より線を使用する場合は、より線にはんだめっきしないでください。

  • 可搬設備などで頻繁に抜き差しする場合は、絶縁スリーブ付き棒端子の使用を推奨します。棒端子のコンダクター部は以下のものをご使用ください。

5.08mmユーロブロック 6pin

euroblock 508

外径1.6mm以下で、長さ約7mmのもの
(Phoenix Contact社製AI0, 5-6WHなど)

cable 2

4.2. [GPI IN / OUT]端子を使った接続

リアパネルにあるGPI端子は、GPI (General Purpose Interface)の入出力端子として利用できます。この端子では、6系統のGPI INポートと4系統のGPI OUTポートが利用できます。たとえば、外部スイッチなどを使ってPC-D/DIシリーズ内部のパラメーターの切り替えを操作したり、逆にPC-D/DIシリーズ側の操作に応じて外部機器にコントロール信号を送信したりできます。
次の図は、GPI端子経由でGPIを動作させるための外部回路の例です。
[IN]-1~6端子は"L"信号(0V)または"H"信号(5V)の電圧を検知します。 [OUT]-1~4端子は“L”信号(0V)または“H”信号(5V)を出力します。

例:PC-D/DIシリーズをスイッチ
でコントロールする場合
例:PC-D/DIシリーズから外部機器
のLED を点灯させる場合

gpi 1

gpi 2

4.2.1. ケーブルの処理

•ユーロブロックプラグに取り付けるケーブルは、図のようにむき出して、より線で配線してください。また、ユーロブロックでの配線は、ケーブルの重さや振動による金属疲労により、より線が切れやすくなる場合があります。付属の結束バンドを使ってケーブルをタブに固定してください。

cable 4

caution 注意

より線を使用する場合は、より線にはんだめっきしないでください。

  • 可搬設備などで頻繁に抜き差しする場合は、絶縁スリーブ付き棒端子の使用を推奨します。棒端子のコンダクター部は以下のものをご使用ください。

外径1.3mm以下で、長さ約5mmのもの
(Phoenix Contact社製AI0, 5-6WHなど)

cable 3

4.3. スピーカーケーブルの選択

caution 警告

パワーアンプの出力端子は高電圧になります。本製品とスピーカーとの接続には、最低でもNEC(NationalElectrical Code) UL13 CL3 (300V以下)のケーブルをご使用ください。

スピーカーケーブルでのパワーロスやダンピングファクターのロスを最小限にするために、次の表をご参照の上、適切なゲージのスピーカーケーブルをご使用ください。

負荷インピーダンス(Ohms)

2

2.6

4

8

ケーブル

最大ケーブル長(m)

2.5mm 2 (AWG 13)

20

28

40

80

4mm 2 (AWG 11)

32

40

64

128

6mm 2 (AWG 9)

48

64

96

192

note NOTE

  • PC-DIシリーズのユーロブロック端子にはAWG24(0.2sq)~AWG8(8sq)のケーブルをご使用ください。

4.4. スピーカーの接続

● PC-Dシリーズの場合
本製品はスピーカーとの接続に4つのスピコン出力端子(NL4)を使用します。

NeutrikNL4プラグ

plug neutrik nl4

本製品の出力は2チャンネルずつブリッジできます。
ブリッジモードで使用するための専用出力はありませんので、次のようなピンアサインになることにご注意ください。

SINGLE BRIDGE

NL4 A

1+

CH A+

CH A+

1-

CH A-

CH A-

2+

CH B+

-

2-

CH B-

-

NL4 B

1+

CH B+

-

1-

CH B-

-

2+

CH A+

CH A+

2-

CH A-

CH A-

NL4 C

1+

CH C+

CH C+

1-

CH C-

CH C-

2+

CH D+

-

2-

CH D-

-

NL4 D

1+

CH D+

-

1-

CH D-

-

2+

CH C+

CH C+

2-

CH C-

CH C-

caution 警告

使用していないチャンネルのピンを触ったり、ショートさせたりしないでください。
使用していないピンにも高電圧がかかっています。

● PC-DIシリーズの場合
本製品はスピーカーとの接続にユーロブロック端子(7.6mm 8pin)を使用します。
ケーブルの差し込み口の上にある四角い穴にドライバーの先端を挿入します。ドライバーを押し込みながら、内部のスプリングを持ち上げた状態でケーブルの抜き差しができます。

driver

本製品の出力は2チャンネルずつブリッジできます。
ブリッジモードで使用するための専用出力はありませんので、次のようなピンアサインになることにご注意ください。

SINGLE BRIDGE

EURO A

+

CH A+

CH A+

-

CH A-

CH A-

EURO B

+

CH B+

-

-

CH B-

EURO C

+

CH C+

CH C+

-

CH C-

CH C-

EURO D

+

CH D+

-

-

CH D-

-

caution 警告

使用していないチャンネルのピンを触ったり、ショートさせたりしないでください。
使用していないピンにも高電圧がかかっています。

4.5. ハイインピーダンス接続(PC-DIシリーズのみ)

PC-DIシリーズはハイインピーダンス(100V/70Vライン)にも対応しています。

■ 駆動できるスピーカーシステムの数
使用するスピーカーシステムの定格入力の合計値がパワーアンプの出力値以内に収まっている限りは、何台でもスピーカーシステムを並列接続できます。
ハイインピーダンス接続の場合、スピーカーシステムの定格入力はスピーカーシステムと使用するスピーカートランスの設定で決まります。
600W出力のPC406-DIと、スピーカートランスの取り付けにより定格入力を20Wにしたスピーカーシステムの場合、計算上 ( * ) 1チャンネルあたり最大30台、4チャンネル合計で最大120台のスピーカーシステムが接続できます。
異なる定格入力のスピーカーシステムを混在させて接続することもできます。
(*) トランスの1次側インピーダンスの偏差や将来のトランスタップ変更、スピーカーの追加を加味して20%程度のマージンを持つことをお勧めします。

impedance high

■ ハイインピーダンス接続例

connection highimpedance

4.6. 電源の接続

caution 警告

電源コードは、必ず付属のものを使用してください。また、付属の電源コードをほかの製品に使用しないでください。故障、発熱、火災などの原因になります。付属の電源コードは日本国内専用(125Vまで)です。

important 注記

  • 電源コードは、後方排気が直接当たらないように設置してください。後方排気の温度で電源コードが変形するおそれがあります。

  1. 付属の電源コードを接続します。
    まず本体と電源コードを接続し、次に電源プラグをコンセントに差し込みます。
    電源コードを接続するときは、奥まで差し込み、カチッと音がするまで時計回りにひねります。電源コードを取り外すときは、ラッチを手前にひきながら、反時計回りに回して取り外してください。

ac plug

note NOTE

  • 電源プラグの抜き差しによる電源のオン/オフを、連続して素早く切り替えると誤動作の原因となることがあります。電源プラグにより電源をオフにしてから、再度電源プラグで電源をオンにする場合は、5秒以上の間隔をあけてください。

4.7. 電源スタンバイ/オンの切り替え

電源を入れるときにスピーカーから大きなノイズが出ないよう、音源、ミキサー、アンプの順に電源を入れてください。電源を切るときはこの逆の順序で行なってください。

■ スタンバイ → 電源オン

  1. 電源スイッチを2秒以上押します。
    電源がオンになり、ボタンが点滅から点灯(緑色)に変わります。しばらくすると、HOME画面(VOLUME)が表示されます。

■ 電源オン→スタンバイ

  1. 電源スイッチを押します。
    ディスプレイに確認メッセージが表示されます。

standby
  1. メインノブを回して、「YES」を選択し、メインノブを押して確定すると、電源がスタンバイに切り替わります。

note NOTE

  • 電源を切ったとき(電源コンセントから抜いてある状態)の設定は保存されます。電源を再度入れたときには、その設定値で起動します。

important 注記

  • 本製品は電源コンセントに接続すると、スタンバイ状態になり、最小レベルの電流が流れています。本製品を長時間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。