FGDP-50ユーザーガイド

本製品のしくみ

パッド操作

本製品のパッドは、MIDIのノートオンだけでなくアフタータッチにも対応しているので、叩く強さに応じた音色が鳴るだけでなく、パッドを深く押し込むことでさまざまな表現ができるように設計されています。ノートオンについては発音以外の機能を割り当てることができ、アフタータッチについても初期設定と違う機能に変更することが可能です。

パッド操作=発生するMIDIメッセージ

叩く=ノートオン

押し込む=アフタータッチ

叩いたあとに押し込まない=ノートオフ

ノートオン時のベロシティー値、アフタータッチ時の値については、[MENU]TriggerNおよびAの値で確認できます。

パッド操作に関する設定

キットモードで各キットデータとして設定する方法(全パッドが対象)と、セッションクリエイターモードで設定する方法(A1A8のみが対象)2種類があります。いずれのモードでも、「NoteFunc(ノートオン時の機能)および「ATFunc(アフタータッチ時の機能)でそれぞれ設定します。

パッドの番号

本製品のパッドには、番号が割り当てられています。説明の中で必要があれば、これらの番号を使ってパッドを特定します。また、左右対称となっているパッド同士については、割り当てられているボイスなどの設定も含め左右反転することができます。

NOTE

• RGBスクエアパッド(A1-A8) は、セッションクリエイターモード([SESS]ボタン点灯時) ではセッション再生をコントロールするボタンとして機能します。 [MENU]UtilityPadLayout の設定には影響されません。

主に右手で演奏する場合

[MENU]UtilityPadLayout=Right (初期設定)の場合、パッド番号は次図のとおりです。主に右手でパッドを演奏する場合に演奏しやすい設定です。

主に左手で演奏する場合

[MENU]UtilityPadLayout=Left の場合、パッド番号は次図のとおりです。主に左手でパッドを演奏する場合に演奏しやすい設定です。

ディスプレイ上の基本操作

モード(表示の最上位階層)の選択

本製品は5つのモードで構成されており、ディスプレイのすぐ下にある5つのボタンのいずれか1つが常に点灯しています。

メニューモード

[MENU]ボタンが点灯中の本モードでは、項目選択ボタン([<][>]ボタン) により、以下のさまざまな設定ができます。

Mixer

Click

Trigger

Utility

File

FactoryReset

Version

キットモード

[KIT]ボタンが点灯中の本モードでは、ディスプレイ上で本製品搭載のキットを選択できます。また項目選択ボタン([<][>]ボタン) により、選択中のキットに関する以下のさまざまな設定を行い、ユーザーキット(U01U50)として保存できます。

KitEdit

PadEdit

VoiceEdit

InterlockEdit

オーディオモード

[AUDIO]ボタンが点灯中の本モードでは、[USB TO DEVICE]端子に接続したUSBフラッシュメモリーのルートディレクトリーにパッド演奏などをオーディオ録音したり、USBフラッシュメモリーのルートディレクトリーにあるWAVファイルを再生したりできます。また、項目選択ボタン([<][>]ボタン) により、以下の設定ができます。

Repeat

RecSetting

セッションクリエイターモード

[SESS]ボタンが点灯中の本モードでは、RGBスクエアパッドがセッションクリエイターモード用のパッドになり、本製品に内蔵されているフレーズを伴奏として再生できます。詳細はこちら

また、項目選択ボタン([<][>]ボタン) により、以下の設定ができます。

DrumMuteSolo

PartOnOff

SynchroStart

SectionChange

LockSetting

PadSetting

レジストレーションメモリーバンクモード

[REG]ボタンが点灯中の本モードでは、レジストレーションメモリーバンクを選択したり、レジストレーションメモリーに保存した設定をユーザーレジストレーションメモリーバンク(U01U50)に保存したりできます。詳細はこちら

また、項目選択ボタン([<][>]ボタン) により、以下の設定ができます。

LoadSetting

@  

NOTE

各モードでどの階層の画面であっても、該当モードのボタンを押すことでトップ画面に戻ります。

各モードで最上位階層の画面にある場合は、[EXIT]ボタンでトップ画面に戻ります。

画面の切替

表示の最上位階層としてモードを選んだあとの操作は、次の種類に分かれます。

階層の水平操作

ディスプレイ上行の左端または右端に三角形が表示されている場合、[<][>]ボタンで、同じ階層の項目を選択します。

階層の上下操作

下の階層に移動したり、[EXIT]ボタンで上の階層に戻ったりできます。表示されている項目名の先頭または末尾に以下の表示がある場合に、この操作が可能です。

[ENTER]ボタンで下の階層に移動できる例

[EXIT]ボタンで上の階層に戻れる例

機能の実行操作

[ENTER]ボタンは機能を実行する(または実行を進める)場合、[EXIT]は実行をキャンセルする(または実行前に戻る)場合に使います。たとえば次図のような実行確認のメッセージが表示されている場合、[ENTER]ボタンを押せば実行され、[EXIT]ボタンを押せばキャンセルされます。

データ保存操作

キットトリガーレジストレーションメモリーバンクの番号と名称表示の間に、「E」マークが表示されることがあります。

これは現在選択中のデータが編集中で、まだユーザーデータとして保存されていない状態(U」で始まる番号に保存されていない状態)であることを示しています。あとで現在の設定を使用したい場合は、上記画面で[ENTER]ボタンを押してユーザーデータとして保存してください。キットの保存操作についてはこちら、トリガーの保存操作についてはこちら、レジストレーションメモリーバンクの保存についてはこちら、をご参照ください。

名称の編集操作

ディスプレイ上に「Name」が表示された場合、本製品で編集したデータやUSBフラッシュメモリーのルートディレクトリーにあるファイルの名称を編集できます。[<][>]ボタンでカーソル位置を移動させ、[+][-]ボタンでカーソル位置の文字を選択することで、名称を編集します。

名称の編集で使える文字

大文字アルファベット

小文字アルファベット

スペースおよび数字

記号

NOTE

本製品では、以下の文字はファイル名として使用できないのでご注意ください。

ユーザーデータ名とファイル名の編集

ユーザーデータ(キット、トリガー、レジストレーションメモリーバンク)の場合は、保存(セーブ)時に名称を編集します。USBフラッシュメモリーのルートディレクトリーにあるファイルについては、保存(セーブ)時だけでなく、既存のファイルに対しても名称変更ができます。詳細は次のとおり。

キット名の編集

ユーザーデータ保存時はこちらUSBフラッシュメモリーへの保存時はこちら

トリガー名の編集

ユーザーデータ保存時はこちらUSBフラッシュメモリーへの保存時はこちら

レジストレーションメモリーバンク名の編集

ユーザーデータ保存時はこちらUSBフラッシュメモリーへの保存時はこちら

シーケンサー機能

本製品にはテンポ値に従って動作する「シーケンサー」の機能が搭載されており、以下の4つの機能がシーケンサーに従って動作します。

クリック

セッションクリエター

パッドのノートリピート

[MENU]UtilityLEDPatAutoBar (LED Pattern Auto Bar)

本製品で扱うデータ

*1電源オフでも設定が維持される項目

*2キットで使用されているユーザーサンプルのSave/Loadも含みます。

*3 WAVファイルについては、USBオーディオプレーヤー機能により再生可能です。また、USBオーディオレコーダー機能により、録音可能です。USBオーディオプレーヤーについてはこちらUSBオーディオレコーダーについてはこちら

*4 具体的な項目は以下のとおり。

キットモードでの各種設定

オーディオモードでの設定 (ファイル選択の番号を除く)

セッションクリエイターモードでの設定

レジストレーションメモリーバンクモードでの設定

テンポ

本製品のスピーカーから出力されるサウンドの音量(詳細はこちら)

• [PHONES/OUTPUT]端子から出力されるサウンドの音量(詳細はこちら)

[MENU]Mixerでの設定

[MENU]Click での設定

[MENU]Triggerでの設定

[MENU]Utilityでの設定