FGDP-50ユーザーガイド

資料

ベロシティーカーブ/アフタータッチカーブ

パッドを操作したときの強さを数値に変換する際の対応カーブです。横軸が操作したときの強さ(叩いたときの強さ、または押し込んだときの強さ) で、縦軸が対応する数値(ベロシティーまたはアフタータッチ) です。本製品では、ノートオン時のベロシティーとアフタータッチとでカーブが同じに設計されており、25種類の中から選ぶことができます。カーブは、トリガーの設定項目として以下の画面で選択できます。

ベロシティーカーブとして選択する場合:[MENU]TriggerNoteVelCurve

アフタータッチカーブとして選択する場合:[MENU]TriggerAfterTouchATCurve

設定値

ベロシティーカーブ/

アフタータッチカーブ

Loud2

Loud1

Normal

Hard1

Hard2

Fix1

Fix2

Fix3

Fix4

Fix5

Spline11

Spline12

Spline13

Spline14

Spline15

Spline21

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Offset1

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パッドへの機能設定

パッドのノートオン/アフタータッチには、音を鳴らして演奏する以外の機能を割り当てることができます。設定は各キットに対して行いますが、セッションクリエイターモードではさらにRGBスクエアパッドのA1A8に、全キット/全セッション共通の設定として割り当てることができます。

パッドを叩いたとき(ノートオン時)の機能設定

[KIT]PadEditNoteFunc、または[SESS]PadSettingNoteFuncの表示で、[ENTER]ボタンを押したあと、[<][>]ボタンで以下の表示に移動し、値を設定します。設定内容はいずれもバックアップ対象項目になりますが、キットモードでの設定はユーザーキットとして保存することもできます。

項目(表示)

設定範囲/説明および初期値

Function

指定パッドを叩いたときの機能として、発音以外の機能を割り当てます。[+][-]ボタンで以下の中から割り当てたい機能を選択します。

設定範囲

NoAssign

演奏用の通常設定で、パッドを叩くと音(ボイス)が鳴ります。NoAssgin以外に設定されると、叩いても音は鳴らなくなり、MIDIノートオンも発生しなくなります。

DrumMute

セッションクリエイターモードにおけるRGBスクエアパッドの[1 DRUM MUTE]と同じ機能になります。

DrumSolo

セッションクリエイターモードにおけるRGBスクエアパッドの[8 DRUM SOLO]と同じ機能になります。

PartOnOff

セッション各パートのオン/オフを一括で切り替える機能です。各パートに対して切替を無効にする(Disabled) か有効にする(Enabled)かは、「Setting」で設定します。

KitChoke

キットの発音を自然に消します。

AllSoundOff

製品全体の発音を消します。

ControlChange

MIDIコントロールチェンジメッセージを出力するようになり、ノートメッセージは出力しなくなります。コントロールチェンジ番号は「Setting」で設定し、値はパッドを叩いたときのベロシティーが適用されます。MIDIチャンネルについては、[MENU]Triggerで設定します。

初期設定

キットモード:各キットによる

セッションクリエイターモード:A1=DrumMuteA8=DrumSolo

Threshold

Function」で選択した機能が動作するために必要な、パッドを叩く強さのしきい値を1127の範囲で設定します。値を大きく設定するほど、パッドを強く叩く必要があります。

初期設定

キットモード:各キットによる

セッションクリエイターモード:5

Setting

Function」で「PartOnOff」または「ControlChange」を選択したときの設定を行います。説明は「Function」の該当箇所をご覧ください。

初期設定

キットモード:各キットによる

セッションクリエイターモード:設定なし

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パッドを押し込んだとき(アフタータッチ時)の機能設定

[KIT]PadEditATFunc、または[SESS]PadSettingATFuncの表示で[ENTER]ボタンを押したあと、[<][>]ボタンで以下の表示に移動し、値を設定します。設定内容はいずれもバックアップ対象項目になりますが、キットモードではユーザーキットとして保存することもできます。

項目(表示)

設定範囲(表示および説明)

Function

指定パッドのアフタータッチにどのような機能を連動させるかを設定します。[+][-]ボタンで以下のいずれかから選択します。

設定範囲

NoAssign

何も設定していない状態です。

VoiceChoke

指定パッドの発音を自然に消します。

KitChoke

キットの発音を自然に消します。

AllSoundOff

製品全体の発音を消します。

Volume*

本製品から出力されるサウンド各パートの音量を変更します。

Pan*

本製品から出力されるサウンド各パートのパン(ステレオ定位)を変更します。

Tuning*

本製品から出力されるサウンド各パートの音高を変更します。

Decay*

本製品から出力されるサウンド各パートの、ディケイ(音が鳴ってから消えるまでの時間)を変更します。

Cutoff*

本製品から出力されるサウンド各パートにつき、フィルターのカットオフ周波数を変更します。

Resonance*

本製品から出力されるサウンド各パートにつき、フィルターのQを変更します。

Filter*

本製品から出力されるサウンド各パートのフィルターを変更します。本項目を調節すると「Cutoff」と「Resonance」の値が音楽的に最適なサウンドになるよう連動します。

ReverbSend*

本製品から出力されるサウンド各パートのリバーブエフェクトのかかり具合(センド量)を変更します。

ChorusSend*

本製品から出力されるサウンド各パートのコーラスエフェクトのかかり具合(センド量)を変更します。

VarSend*

本製品から出力されるサウンド各パートのバリエーションエフェクトのかかり具合(センド量)を変更します。

Tempo*

クリックやセッションクリエイターなどのシーケンサーのテンポを変更します。

SessRetrigger

再生中のセッションがリセットされ1小節目から改めて再生されます。指定パッドを強く押し込むほど、リセットされるタイミング(1小節の1/1, 1/2, 1/4, 1/8, 1/16, 1/32)が早くなります。

ControlChange*

MIDIコントロールチェンジメッセージを出力するようになり、アフタータッチメッセージは出力しなくなります。コントロールチェンジ番号は「Setting」で設定し、値はアフタータッチの値が適用されます。MIDIチャンネルについては、[MENU]Triggerで設定します。

*Setting」画面での設定が必要です。

初期設定

キットモード:各キットによる

セッションクリエイターモード:A1A8いずれも NoAssign

Threshold

Function」で設定した機能が動作するために必要な、パッドを押し込む強さのしきい値を1127の範囲で設定します。値を大きく設定するほど、パッドを強く押し込む必要があります。

初期設定

キットモード:各キットによる

セッションクリエイターモード:40

Gain

Function」で「Volume」―「SessRetrigger(押し込む強さによって効果の大きさが変わる機能)を設定した場合、効果の大きさを本設定値との掛け算で設定します。設定範囲は、1/16, 1/8, 1/4, 1/2, 1, 2, 4, 8, 16 で、値が大きくなるほど、効果は大きくなります。

初期設定

キットモード:各キットによる

セッションクリエイターモード:1

Setting

Function」で「VolumeVarSend」、「Tempo」、「ControlChange」のいずれかを選択したときの設定を行います。

Function」で「Volume」–「VarSend」を選んだ場合

指定パッドを押し込んでいる間に、各項目の効果をどのように適用させるかを、以下の各パート別に設定します。

対象パート(表示)

説明

設定範囲

Voice

指定パッドのボイス

Function=Pan の場合

Off, Left, Right

Function=Pan以外の場合

Off, Down, Up

Kit

全パッド音

Drum

セッションのパート

Bass

セッションのパート

Other1

セッションのパート

Other2

セッションのパート

Other3

セッションのパート

Other4

セッションのパート

AuxInAudio

[AUX IN]端子から製品本体に入力されるオーディオ(Function」で「Volume」を選択した場合のみ)

Audio

USBフラッシュメモリーのルートディレクトリーのファイル再生によるオーディオ、および[USB TO HOST]端子から製品本体に入力されるオーディオ (Function」で「Volume」を選択した場合のみ)

@  

Function」で「Tempo」を選んだ場合

指定パッドを押し込んでいる間に、シーケンサーのテンポをダウンする(Down)かアップする(Up)かを設定します。

Function」で「ControlChange」を選んだ場合

指定パッドを押し込んでいる間に出力される、MIDIコントロールチェンジメッセージの番号を選択します。値は押し込んだときのアフタータッチ値が使用されます。MIDIチャンネルについては、[MENU]Triggerで設定します。

初期設定

キットモード:各キットによる

セッションクリエイターモード:設定なし

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コンテンツリスト

本製品に搭載されているコンテンツは以下のとおりです。リンク設定されているものは本ユーザーガイド内に掲載されています。

キットリスト

ボイスカテゴリーリスト

ボイスリスト

エフェクトタイプリスト(リバーブコーラスバリエーション

セッションリスト

レジストレーションメモリーバンクリスト

トリガーリスト

ボイスリストについてのみ、以下のウェブサイトから入手してください。以下のウェブサイトを開いたあと、「モデル名から検索」テキストボックスにモデル名「FGDP」などと入力し、検索を実行してください。

ヤマハダウンロード https://download.yamaha.com/jp/

ブロックダイアグラム

MIDI

MIDI(ミディ)は演奏情報をやりとりするための規格です。「MIDI規格に対応している楽器」(以降、MIDI機器)同士をケーブルで接続すると、あるMIDI機器の演奏を接続先の別のMIDI機器で鳴らせます。

演奏データ(MIDIメッセージ)の送受信

MIDI機器と本製品を付属のUSB ケーブルで接続することで、MIDI機器と本製品の間でMIDIメッセージの送受信ができます。本製品から送信されたパッド演奏のMIDIメッセージがMIDI機器内の音源を鳴らしたり、MIDI機器から送信されたMIDIメッセージが本製品の音源を鳴らしたりできます。

NOTE

本製品では、トリガーを選択することでMIDIに関する設定を呼び出せます。トリガーの選択方法はこちらを、トリガーリストはこちらをご参照ください。またトリガーを選択後は、以下の各項目でMIDIに関する設定をさらに変更できます。

-   MIDI関連設定

-   ノート/アフタータッチ共通設定

-   ノート関連設定

-   アフタータッチ関連設定

MIDI資料

本モデルのMIDI資料として、以下3点があります。

  MIDIインプリメンテーションチャート

  MIDIチャンネルメッセージ

  MIDIシステムエクスクルーシブメッセージ

MIDI資料については、以下のウェブサイトから入手してください。以下のウェブサイトを開いたあと、「モデル名から検索」テキストボックスにモデル名「FGDP」などと入力し、検索を実行してください。

ヤマハダウンロード https://download.yamaha.com/jp/