FGDP-50ユーザーガイド

[REG] レジストレーションメモリー

さまざまな設定を一括でボタンに登録しておいて、いつでもワンタッチで呼び出せます。これをレジストレーションメモリー機能といいます。登録した設定は、4つのボタンを1つにまとめたレジストレーションメモリーバンクとして保存できます。

レジストレーションメモリーボタンの点灯状態

[I]-[IV]ボタンは、以下のとおりランプの状態が設定の登録状況を示しています。

消灯:設定が登録されていないボタンです。

青点灯:設定が登録されているボタンです。

赤点灯:設定が登録されており、かつ最後に登録/呼び出しされたボタンです。

一時的な赤点滅:設定の登録を完了した直後のボタンです。

現在の設定をレジストレーションメモリーに登録する

1. [I][IV]のいずれかを、ディスプレイに登録完了の表示が出るまで、長く押し続けます。

現在の設定が登録されると、押したボタンが赤色で短く点滅したあと、赤く点灯した状態になります。また、レジストレーションメモリーバンクモードのトップ画面では、レジストレーションメモリーバンク番号の右隣に[E]マークが表示されます。

ご注意

設定登録済みのレジストレーションメモリーは、別のレジストレーションメモリーバンクを選択することで消去されます。消去したくない場合はレジストレーションメモリーバンクに保存します。

ユーザーレジストレーションメモリーバンクに保存する

 [I]–[IV]のレジストレーションメモリーをまとめて1つのバンクとして保存できます。

1. レジストレーションメモリーバンクモードのトップ画面で[ENTER]ボタンを押します。

2. [+][-]ボタンで、保存先のバンク番号(U01U50)を選択します。

3. [ENTER]ボタンを押すと、バンク名編集画面になり、バンク名の左端にカーソルが表示されます。

4. レジストレーションメモリーバンクの名称を編集します。

[<][>]ボタンでカーソルを移動させ、[+][-]ボタンでカーソル位置の文字を選択します。この作業を繰り返すことで名称を仕上げます。詳細はこちら

5. バンク名の編集後に[ENTER]ボタンを押すと、セーブ(保存)実行前の確認画面になります。

ここで[EXIT]ボタンを押すと、本操作から抜けることができます。

6. 再度[ENTER]ボタンを押すと、セーブ(保存)が実行されます。

Saving…」が表示されたあと、しばらくして「Completed」が表示されたら、保存は終了です。

NOTE

ユーザーレジストレーションメモリーバンク(U01U50) は、USBフラッシュメモリーのルートディレクトリーに保存できます。詳細は、[MENU]File の説明をご参照ください。

ユーザーレジストレーションメモリーバンクに保存していなくても、現在選択中のレジストレーションメモリーバンクの編集した状態は電源を切っても維持されます。電源を切っても設定が維持される項目についてはこちら

レジストレーションメモリーを呼び出す

1. [REG]ボタンを押して、レジストレーションメモリーバンクモードに入ります。

NOTE

[REG]ボタンを押してもレジストレーションメモリーバンクモードのトップ画面(バンク選択画面)が表示されない場合は、再度[REG]ボタンを押してトップ画面に移動します。

2. [+][-]ボタンで、レジストレーションメモリーバンクを選択します。

本製品に搭載されているプリセットのレジストレーションメモリーバンクの概要は、レジストレーションメモリーバンクリストをご参照ください。

3. [I][IV]のどれかを短く押すと、登録されていた設定が呼び出されます。

ご注意

• [I][IV]ボタンを長く押し続けないよう、ご注意ください。[I][IV]ボタンを長く押し続けると、現在の設定が上書きで登録されます。

レジストレーションメモリーバンクリスト

番号

バンク名

メモリー

説明

P01

KitIdea

I

プリセットキット「P01 Maple」が選択された状態で、[KIT]KitEditReverbType =06 Hall」を効果させた設定です。

II

プリセットキット「P32 BeatBoxPine」が選択された状態で、[KIT]KitEditVariationType =19 DynFlanger」を効果させた設定です。

III

プリセットキット「P05 R&B」が選択された状態で、[KIT]KitEditVariationType =10 TempoDelay2 D」を効果させた設定です。

IV

プリセットキット「P01 Maple」が選択された状態で、[KIT]VoiceEditTuning [KIT]VoiceEditDecayが効果的に設定されています。前者は、ドラムのチューニング変更やシンバルの直径変更を再現しています。後者は、主にドラムミュートやハイハットシンバルのハーフオープンを再現しています。

P02

PadIdea

I

プリセットキット「P01 Maple」が選択された状態で、ノートリピート、リンク、ベロシティーリミットが効果的に設定されています。

パッドのS1A4を同じリンクグループ([KIT]PadEditLinkGroup)に設定し、両者のベロシティーリミット([KIT]PadEditVelLow[KIT]PadEditVelHigh)の範囲を分けることで、いずれのパッドを叩いても、強打のときだけSnare Open Rim (A4に割り当てられたボイス) が鳴ります。

また、RGBスクエアパッドのA1A3を同じリンクグループに設定し、3者で違うノートリピートレート([KIT]PadEditNoteRepRat)を設定することで、スネアドラムの装飾音表現を可能としています。

II

プリセットキット「P05 R&B」が選択された状態で、ノートリピート、ホールドモード、チョークが効果的に設定されています。

RGBスクエアパッドのA1A8を叩き分けることで、Hi-hat Closeのノートリピートレート([KIT]PadEditNoteRepRat)を変化させることができます。

さらにパッドのKS1S2R1R2M1M2を組み合わせることで様々なビートを組むことができます。

III

プリセットキット「P47 SE&VocalEast」が選択された状態で、パッドを叩いたときの機能 ([KIT]PadEditNoteFunc) が効果的に設定されています。

RGBスクエアパッドのA1で発音中のすべての音を消音(AllSoundOff)でき、A2でキットの音を自然に消音(KitChoke)できます。

IV

プリセットキット「P25 EDM Yellow」が選択された状態で、パッドを押し込んだときの機能 ([KIT]PadEditATFunc) が効果的に設定されています。RGBスクエアパッドのA1A4を押しながらA5A8を押すことで、ノートリピートで様々な表現ができます。

P03

TriggerIdea

I

プリセットキット「P01 Maple」が選択された状態で、プリセットトリガー「P01 Normal Tx」を調整した設定です。

パッドKのみベロシティーカーブを「Loud2」にすることで、ビート演奏が安定しやすくなります。またRGBスクエアパッドのA2A3A5A7[MENU]TriggerNoteVelFixVal110に設定することで、ベロシティーを固定しています。

II

プリセットキット「P01 Maple」が選択された状態で、プリセットトリガー「P01 Normal Tx」を調整した設定です。

パッドS2[MENU]TriggerNoteVelMax[MENU]TriggerAfterTouchATMaxを小さくすることで、スネアドラムのゴーストノートを容易にしています。

III

プリセットキット「P01 Maple」が選択された状態で、プリセットトリガー「P01 Normal Tx」を調整した設定です。[MENU]TriggerA/D Gainの値を大きくするほど、小さい力で大きい出力を得られます。

IV

プリセットキット「P01 Maple」が選択された状態で、プリセットトリガー「P01 Normal Tx」を調整した設定です。

全パッドを同じスネア音色に設定し、[MENU]TriggerNoteVelCurve および [MENU]TriggerAfterTouchATCurveをパッド毎に異なるカーブを設定しています。カーブ間の違いを比較してみてください。

P04

KitList

I

本バンクでは、演奏中に使いたいキットをワンタッチで呼び出せることを想定しています。[I]から順に、以下のキットが登録されています。

• P01  Maple

• P10  ModernJazz

• P14  GaragePunk

• P16  Vintage70s

II

III

IV

P05

Empty

I

空のデータで、ボタンは消灯しています。

II

III

IV

@  

呼び出す(ロードする)項目を選択する

レジストレーションメモリーボタンを短く押したときに、呼び出す(ロードする)項目を選択できます。

1. レジストレーションメモリーバンクモードのトップ画面で[>]ボタンを押して、「LoadSetting」を選択します。

2. [ENTER]ボタンを押して、項目ごとの設定画面に入ります。

3. [<][>]ボタンで項目を選択し、オン/オフを切り替えます。

設定項目は以下の8つに分類されています。

項目(表示)

説明

初期値

Kit

キットモードでの設定。詳細はこちら

On

Audio

オーディオモードでの設定。詳細はこちら

Off

Session

セッションクリエイターモードでの設定 (セクション選択状態を含む)。詳細はこちら

Off

Mixer

[MENU]Mixerでの設定

Off

Click

[MENU]Clickでの設定

Off

Trigger

[MENU]Triggerでの設定

On

Utility

[MENU]Utilityでの設定

Off

Tempo

テンポ設定。詳細はこちら

On

@