29. YDIF

29.1. YDIFとは

YDIFとはEthernetケーブルを使い、最大16チャンネルの音声とワードクロックを送受信できるデジタル音声伝送フォーマットです。機器間(MTXシリーズ/XMV/EXi8/EXo8)をEthernetケーブルで接続することで、最大16チャネルの音声信号を劣化することなく受け渡すことができます。

YDIFを用いることで、ケーブルの接続を変更することなく簡単に信号ルーティングを切り替えることができます。

例えば下図のように「複数台のスピーカから同じマイク入力信号を出力する」といったケースも、YDIFのルーティングの設定のみで実現できます。

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29.2. YDIFの設定方法(「Project」シート)

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「Device」エリア内のYDIFコンポーネントを「Project」シートに配置してください。この時に、ウィザード形式のYDIFの設定画面が表示されます。
YDIF Connected 画面で、使用するModelをプルダウンメニューから選択し、[Next]ボタンを押してください。

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結線図およびClock Sourceが表示されます。
表示された結線図に沿って、実際の機器同士をYDIFケーブルで接続してください。
リング接続をする必要がない場合(左図)と、リング接続する必要がある場合(右図)の、2パターンがあるのでご注意ください。

[Finish]ボタンを押すと、「Project」シート内にYDIF結線されたデバイス群が作成されます。

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ウィザードによる設定には、以下の2つの利点があります。
(1) 間違ったデバイスの組み合わせを選択すると、ウィザードを完了できないため、誤接続を事前にチェックできます。
(2) リング接続の判断も自動で実施されます。

ウィザードを使用せずにデバイス間のYDIFコネクタをワイヤーでつなぐことで、同様の設定もできます。
その際は間違った結線はウィザードのように注意されないため、ご注意ください。このような場合は通常どおりリング接続をすることをおすすめします。

29.3. YDIFの設定方法(各機器シート)

各機器シート内で、YDIF Patchなどの設定を実施し、所望のルーティングを設定してください。

(例:XMV4140)

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